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{{otheruses|命題の同値性|同値関係における同値|同値関係}}
{{redirect|iff|その他のIFF|IFF}}
{{出典の明記|date=2016年11月}}
'''同値'''(どうち)または'''等価'''(とうか)とは、2つの[[命題]]が共に[[真]]または共に[[偽]]のときに真となる[[論理演算]]である。
[[英語]]ではequivalence ('''EQ''')。「if and only if」を略して、'''iff''' ともいう。'''否定排他的論理和''' ('''XNOR''') に等しい。
[[演算子]]記号は ⇔、↔、≡、=、EQ などが使われる。
 
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* 対称律: <math>(p \Leftrightarrow q) \Rightarrow (q \Leftrightarrow p)</math>
* 推移律: <math>\{(p \Leftrightarrow q) \land (q \Leftrightarrow r)\} \Rightarrow (p \Leftrightarrow r)</math>
他にも次のような性質がある。<math>\lnot</math> は[[否定]]、<math>\veebar</math> は[[排他的論理和]]。
* 反対称律: <math>\{(p \Rightarrow q) \land (q \Rightarrow p)\} \Rightarrow (p \Leftrightarrow q)</math>
* <math>(p \Leftrightarrow q) \Leftrightarrow \lnot (p \veebar q)</math>
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二つの条件 ''p'' 、''q'' に対して、「 ''p'' を満たすものは全て ''q'' も満たす 」 というとき、「 ''p'' は ''q'' である為の'''十分条件'''である 」 あるいは 「 ''q'' は ''p'' である為の'''必要条件'''である 」 という。また、「 ''p'' は ''q'' である為の十分条件であり、''q'' は ''p'' である為の十分条件である 」 というとき、「 ''p'' は ''q'' である為の'''必要十分条件'''である 」 あるいは 「 ''p'' と ''q'' とは'''同値'''である 」 という。
 
'''例 1'''  自然数変数 ''n'' についての条件 ''p''(''n)''), ''q''(''n)'') を次のように定める。
* ''p''(''n)'' )  ''n'' > 10
* ''q''(''n)'' )  2''n'' > 20
そのとき、''p''(''n)'') は ''q''(''n)'') である為の必要十分条件である。すなわち、''n'' > 10 は 2''n'' > 20 である為の必要十分条件である。
 
'''例 2'''  実数変数 ''x'' についての条件 ''p''(''x)''), ''q''(''x)'') を次のように定める。
* ''p''(''x)'' )  ''x'' > 0
* ''q''(''x)'' )  ''x ''<sup>2</sup>'' > 0
そのとき、''p''(''x)'') は ''q''(''x)'') である為の十分条件である。しかし、-1−1 は ''q''(''x)'') を満たすが ''pp''(''x)'') を満たさないので、 「 ''q''(''x)'') を満たす実数は全て ''p''(''x)'') を満たす 」 とはいえない。よって、''q''(''x)'') は ''p''(''x)'') である為の十分条件ではない。従って、''p''(''x)'') は ''q''(''x)'') である為の必要十分条件ではない。
 
'''例 3'''  ¬、⇔ を論理演算とし、命題変数 ''A'' 、''B'' についての条件 ''p''(A,B)''A'', ''B''), ''q''(A,B)''A'', ''B'') を次のように定める。 ( ¬ は集合 { 真、偽 } から集合 { 真、偽 } への 1 つの写像である。⇔ は { 真、偽 }×{ 真、偽 } から { 真、偽 } への 1 つの写像である。''A'' 、''B'' は { 真、偽 } の元の変数である。)
* ''p''(A,B)'' A'', ''B'')  ¬( ''A'' ⇔''B'' ) = 真
* ''q''(A,B)'' A'', ''B'')  ( ¬''A'' )⇔''B'' = 真
そのとき、''p''(A,B)''A'', ''B'') は ''q''(A,B)''A'', ''B'') である為の必要十分条件である。すなわち、「 ¬( ''A'' ⇔''B'' ) = 真 」 は 「 ( ¬''A'' )⇔''B'' = 真 」 である為の必要十分条件である。
 
== 関連項目 ==
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* [[命題]]
* [[同一性]]
 
== 脚注 ==
{{reflist|group="注釈"}}
 
== 外部リンク ==