「伝統」の版間の差分
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== 伝統とは ==
伝統とは、古くからのしきたり・様式・傾向、血筋などの有形あるいは無形の系統を受け伝えること<ref>日本国語大辞典、小学館、2005年。</ref>、民族や社会・団体が長い歴史を通じて培い伝えて来た、信仰、風習、制度、思想、学問、芸術、あるいはそれらの中心をなす精神的あり方<ref>広辞苑、第六版、岩波書店、2008年。</ref>などのことをいう。
== 伝統と年数 ==
伝統文化と呼ばれる存在に昇華するためには1世紀、つまり100年はその行為を継続しておこなっていないと認めにくい。
様々な分野において、様々な由来の様々な伝統が存在する。
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[[神]]を主体とする伝統とは、人間の生存上に必要な[[理性]]や[[宿命]]の理解への拠り所として、または、[[人類]]や[[地球]]の起源を司る存在として、「神」を精神的に崇める立場やその信仰の形態が、歴史の中で形成されつつ次世代に伝承されて行く、その一連の歴史的な形態を指す。古来、人類の歴史には、世界各地に於いて、神を主体とする伝統によって形成された、種々の伝統文化や生活様式があるが、それらは、経済主義社会の台頭や過剰開発による破壊を受け、地域主体の伝統・文化の衰退と共に、その存続が危惧されている面もある。一方、神の伝承が政治権力によって利用されて来た歴史もある。その代表的な事例として、主に[[第二次世界大戦]]以前の日本に於ける「[[現人神]]」としての[[天皇制]]や、『[[王権神授説]]』([[ジョン・ロック]])における[[君主制]]の伝統への言及等がある。-->
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;国内の例
* 「[[江戸しぐさ]]」は江戸時代からの「伝統」ではない<ref name="mainichi20160125" />。江戸しぐさは1980年代に創作された、と指摘されている。{{see also|江戸しぐさ}}
* [[初詣]]は日本の伝統ではない<ref>平山昇『鉄道が変えた社寺参詣 · 初詣は鉄道とともに生まれ育った』交通新聞社新書</ref>。初詣は明治中期に成立した新しい行事である。
* [[万葉集]]は、伝統的に評価が高かったわけではなく、明治期に、庶民から天皇までの歌が収められているために、「日本」という統一国家観の形成のために価値が創りだされた、と[[品田悦一]]は指摘している<ref>品田悦一、「萬葉集の発明」、新曜社、2001年。</ref>。
* 日本の元号は中国の制度をまねたもので、日本の伝統とはいえない<ref>成澤宗雄、「日本会議と神社本庁」、金曜日、40ページ。</ref>。
;海外の例
* [[タータンチェック]]・スカートはスコットランドの「伝統」ではない<ref name="dentou1983" />。もともと、タータンチェックは17世紀後半頃、スコットランドの高地に住む人々が「伝統」として始めたものだった、との指摘がある。
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