削除された内容 追加された内容
10行目:
 
==構造の多様性==
糖鎖はタンパク質・[[DNA]]に続く第3のバイオポリマーと呼ばれるが、その重要な特性は'''構造の多様性'''にある。タンパク質・DNAの素材である[[アミノ酸]]や[[核酸塩基]]は一列に並ぶことしかできないのに対し、糖は多数の[[水酸基]]が全て結合に活用しうるため、枝分かれして複雑な構造を作り出すことができる。またグリコシド結合のα・βの[[異性体]]も考え合わせれば、考えられる糖鎖の数はさらに増える。糖の種類自体も[[ペントース]]、[[ヘキソース]]、[[アミノ糖]]、[[ウロン酸]]類、[[デオキシ糖]]などバリエーションが多いため、糖鎖の種類は実に膨大なものになる。糖鎖が情報を担う分子であるのは、こうした条件によっているといえる。人体において、糖鎖は8つの甘くない糖から構成されるといわれている。その8つとは、日常生活で摂取しやすい「グルコース(Glc)」「ガラクトース(Gal)」、摂取にしくい「マンノース(Man)」「フコース(Fuc)」「キシロース(Xy)」「N‐アセチルグルコサミン(GlcNAc)」「N‐アセチルガラクトサミン(GalNAc)」「N‐アセチルノイラミン酸(NANA)」です
 
==糖鎖の合成==