「企業戦士YAMAZAKI」の版間の差分

NEO=SYSTEM社が派遣する凄腕の派遣社員 山崎宅郎はビジネスの達人として名高い人物である。高額の報酬と引き換えに、数か月短期間で会社を建て直すそほどの能力の高さ猛烈な働きぶりは半ば伝説となっていた。しかしが、その人間離れした能力には秘密があった。NEO=SYSTEM社のみならず、凄腕派遣社員を抱える人材派遣会社には、秘密裏に「企業戦士（ビジネス・コマンドー）」と呼ばれるサイボーグ戦士たちが暗躍していた。山崎もその1人であり、生身の人間を凌駕する身体・計算能力を発揮する機械の身体を持つ彼ら企業戦士は、過労死したエリートサラリーマンの脳を移植された、文字通りのビジネスマシーンだったのである。しかし、移植された脳も完全ではなく、徐々に拒否反応を起こして数年で死に至る。殆どの企業戦士が残り少ない余生を享楽的に過ごそうとすため強引な手段を選ばぬ「ビジネス」をするも厭わない他の企業戦士に対し、山崎は遺された妻子のため、そして自ら理想とした「ビジネスの王道」を守るため、日夜戦い続ける。