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{{人間関係}}
 
'''ドメスティック・バイオレンス'''({{lang-en-short|domestic violence}}、以下略称:'''DV'''と記述)とは、同居関係にある[[配偶者]]や[[事実婚|内縁関係]]の間で起こる[[家庭内暴力]]のことである。近年ではDVの概念は婚姻の有無を問わず、元夫婦や恋人など近親者間に起こる暴力全般を指す場合もある。
 
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==DVの原因・傾向・社会的要因==
男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだという偏見を「性的役割」(または「ジェンダー・バイアス」)と呼称されるが、日本の東京都の調査<ref>東京都生活文化局 「『女性に対する暴力』調査報告書」 1998年3月</ref>では、性的役割分業観に肯定的な人ほど異性への性的暴力や精神的暴力に対しても寛容であるという傾向を見出している。[[世界保健機構|WHO]]の調査<ref>WHO [http://www.who.int/gender/violence/who_multicountry_study/summary_report/summary_report_English2.pdf WHO Multi-country Study on Women’s Health and Domestic Violence against Women] 2005</ref>でも性的役割観とDV被害の相関が指摘されている。また、同調査では、加害者は被害者に対するコントロール傾向が強いことが指摘されている。また、加害者の多くは[[発達障害]]や[[自己愛性パーソナリティ障害]]がみられる<ref>星野仁彦、『発達障害に気づかない大人たち』、祥伝社新書。</ref>。<!--
 
== 加害者の傾向 ==
一般的にパートナーに暴力を振るう男性は暴力行為に全く無自覚である。{{要出典}}DV研究者であるレノア・E・ウォーカー博士(Lenore E. Walker, Ed.D.)は、加害者の男性における傾向を以下のように捉えている(抜粋)<ref>中村正 「[http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/sansharonshu/351pdf/nakamura.pdf アメリカにおけるドメスティック・バイオレンス加害者教育プログラムの研究]」 1999年6月 / レノア・E・ウォーカー 「バタードウーマン——虐待される妻たち」 1980年5月</ref>。
 
; 性的役割を当然と考えている
*: 相手が女性または男性というだけで、自分が優位にあるという錯覚を起こしている。こういった性別による偏見をジェンダーバイアスと呼ぶ。
 
; 病的なほど嫉妬深い
*: 相手の電話や手紙をチェックしたり、外出を制限することで交友関係を断たせ、相手を孤立させようとするなど。これは精神的暴力に該当する。--><!-- 配偶者や子供に暴力を振るうことが愛情だと思っている。これは加害者が受けた幼少期の虐待と密接な関係があると思われる。女性の場合は、自分が家事をこなし家計を管理しているから一家の運営が成り立っていると思い、男性に家庭に対する意見を認めないなどの行為がある。{{要出典}}
 
;セックスを強要する
*: 性行為によって自分の支配関係を確立しようとする。性的暴力である。
 
; 自分の行動を他のもののせいにする
*: 自分の暴力行為を、パートナーの言い方が悪かった、変によけたので当たり所が悪くなった、などの正当化を行なう。
 
; 二重人格状態を呈する
*: 家庭外では良い人だ、良く気が付くと高く評価され、家庭内の暴力など想像できない人物像(ここでいう二重人格は、いわゆる[[解離性同一性障害|多重人格障害]]とは異なる)。-->
 
また、DVの社会的背景として、家父長制度、父権制あるいはそれに準じる意識が挙げられる<ref>R.E. Dobash and R.P. Dobash, "Violence and Social Change, Routledge & Kegan Paul, 1992.</ref><ref>K. Yllo and M. Bograd, "Feminist Perspectives on Wife Abuse, Sage", 1988.</ref><ref>[http://www.moj.go.jp/content/000071934.pdf 「ドメスティック・バイオレンス(DV)の加害者に関する研究」]、研究部報告24、法務総合研究所研究部。</ref><ref>松島京、「親密な関係性における暴力性とジェンダー」、立命館産業社会論集、36(4)、2001年。</ref>。
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2010年1月22日の中国新聞網の報道に拠れば、「韓国人と入籍し、韓国に入国する外国人妻が近年10万人を超えている」が、その半数近くがDV被害に遭っているという。外国人妻の約半数が「夫に殴られたことがある」と答えているという。韓国人の夫や夫の家族が、外国人妻に対して、「韓国語を学ばせない」、「暴力を振るう」などのケースが後を絶たない<ref>{{cite news |url=http://www.recordchina.co.jp/a39130.html |title=韓国に10万人以上の外国人妻、半数がDV被害に遭う |newspaper=Record China |date=2010-01-14 |accessdate=2014-12-14| archiveurl=http://web.archive.org/web/20150225190559/http://www.recordchina.co.jp/a39130.html |archivedate=2011-01-14}}</ref>。
 
=== 中国 ===
[[中華人民共和国]]では、2005年時点では約3割の家庭で夫婦間暴力が起こっているという<ref name="20050728searchina"> 『中国でも「夫婦間暴力」深刻、3割の家庭で』 2005年7月28日付配信 中国情報局サーチナ</ref>。そのうち、約7割は夫から妻に対するもので、残り3割は妻から夫に対して行われている<ref name="20050728searchina"/>。
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== 外部リンク ==
* [http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/index.html 配偶者からの暴力被害者支援情報] - 内閣府 男女共同参画局
 
{{フェミニズム}}
{{嫌がらせ}}
 
{{DEFAULTSORT:とめすていつくはいおれんす}}
 
[[Category:ドメスティックバイオレンス|*]]