「ホツマツタヱ」の版間の差分

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== ホツマツタヱの内容 ==
[[Image:Awauta.svg|thumb|right|'''あわうた'''<br><small>(小笠原長弘写本ハツアヤより)。全編がこのような[[ヲシテ]]による[[長歌]]で記述される。[[ヲシテ]]の右にあるのは、伝承中に付加されたフリガナふりがな。</small>]]
[[ホツマ ツタヱ]]』は、アメツチの始まり(天地開闢)から、カミヨ(記紀にいう神代)、そして人皇初代人皇のカンヤマトイハワレヒコ([[神武天皇]])を経て人皇12代のヲシロワケ([[景行天皇]])56)の56年までを記述している。取り扱っている時代の構成はほぼ[[記紀]]と同様である。漢字文への翻訳に際しておおよそ半分程度の漏れが生じている。詳しく神代にいて言えば、約8割もの漏れが生じている。
 
1アヤから28アヤまでが前編で「クシ ミカタマ」の編集、29アヤから40アヤは後編で「オタタネコ」の編著による。
 
記紀との大きな違いは、カミヨ(神代)の出来事は、天上の出来事ではなく、日本列島の上に実在の人物が、実在の場所で行った出来事として記述していることである。つまり、皇室の祖先が8代アマカミのアマテルカミ(天照大神)や初代アマカミのクニトコタチまで遡る。また『ホツマ ツタヱ』で固有の哲学を述べている箇所は、[[記紀]]には該当箇所がほとんど無い、いわば漢字文への翻訳過程で翻訳削除されているという特徴がある。
 
『ホツマツタヱ』では、上記の歴史の他、ワカウタ(和歌)の成立、アワ歌という48音の基本音を表すウタおよび「縄文哲学」の詳しい記述、皇室の成立と歴史、結婚の法、イミナの意味、ミソの方法、正しい食事の法、マクラ言葉(枕詞)の意味、刑罰の法、国の乱れの原因、国の意味、統治理念、ヲシテという文字のなりたち、ミクサタカラ(三種の神器)(タマ・カカミ・ツルキ)の成立と意味、トヲシテと呼ばれる当時の憲法、国号の変遷、乗馬の法、各地の馬の品種、トリヰ(鳥居)の意味、自然神の祭祀、大宇宙とヒトの関係、暦の法、ヤマトウチ(神武東遷)の背景、天皇即位の儀式の変遷、ツウタの意味、葬儀の法などが述べられている。
 
また、歴代の天皇のイミナ(実名)と陵墓、伊勢神宮他主要な神社の創建のいわれ、ヤマトコト(大和言葉)の語源なども述べられている。
 
真書であれば、日本の国の創建と古代日本の文明を明らかにする書物ということになる。