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'''唾液'''(だえき、saliva)は、[[唾液腺]]から[[口腔]]内に[[分泌]]される分泌液である。[[水]]、[[電解質]]、[[粘液]]、多くの種類の[[酵素]]からなる。唾液は、[[唾液腺]]より分泌される。正常では1日に1-1.5[[リットル]]程度(安静時唾液で700-800ミリリットル程度)分泌される<ref name="abe204">[[#阿部|阿部]], p.204</ref>。成分の99.5%が水分であり、[[無機質]]と[[有機質]]が残りの約半分ずつを占める<ref name="abe206">[[#阿部|阿部]], p.206</ref>。
 
[[デンプン]]を[[マルトース]](麦芽糖)へと分解する[[β-アミラーゼ]]<ref>[[#石橋|石橋]]</ref>を含む[[消化液]]<ref name="abe210">[[#阿部|阿部]], p.210</ref>として知られる他、[[口腔粘膜]]の保護<ref name="abe210" />や洗浄、[[殺菌]]、[[抗菌]]<ref name="abe211213">[[#阿部|阿部]], pp.211-213</ref>、[[排泄]]<ref name="abe210211">[[#阿部|阿部]], pp.210-211</ref>などの作用を行い、また[[緩衝液]]<ref name="abe210" />として[[水素イオン指数|pH]]が急激に低下しないように働くことで、[[う蝕]]の予防も行っている。
 
[[空腹]]時に[[食物]]を見、これを咀嚼した時、粘り気の少ない漿液性の唾液が大量分泌され、これにより食物は湿らされる。このことにより粉砕しやすくなり、食塊の形成や[[嚥下]]を容易にする。[[嘔吐]]の前兆として[[苦味]]のある唾液が大量分泌される。これは[[嘔吐物]]に水分を補給して排出しやすくするための働きと考えられる。