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アート錯体は対応するルイス酸に比べて、その金属上のアルキル基や水素原子を他の化合物の求電子性を持つ部位に付加させようとする性質(すなわち求核性)が高い。そのため、[[求核剤]]として使用される。例えば、上記の例のボランは炭素-炭素二重結合のような求核性を持つ部位に対して[[ヒドロホウ素化]]を起こすのに対して、テトラヒドロホウ酸イオンからなる化合物である[[水素化ホウ素ナトリウム]]は通常の炭素-炭素二重結合とは反応せず、求電子性を持つ[[カルボニル基|カルボニル]]炭素を還元する性質を持つ。
 
またアート錯体はその中心金属が過剰に電子を保持している状態であるため、他の化合物を[[還元]]することがある。有機銅アート錯体である[[ギルマン試薬]](R<sub>2</sub>CuLi)はこの性質により、&alpha;α,&beta;β-不飽和カルボニル化合物に対してまず一電子還元を起こした後にアルキル基を付加させる。この一電子還元の過程の存在によって[[アルキルリチウム]]や[[グリニャール試薬]]のような他の求核性アルキル化剤とは異なり、1,4-付加が優先して起こる独特の反応性を持つ。
 
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