「キサース」の版間の差分

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'''キサース'''(قصاص)は、[[シャリーア|イスラーム刑法]]に定めのある刑罰のひとつで、裁判官の監視の下、被害者が蒙ったのと同様の苦痛を加害者に与える刑罰([[同害報復|同害報復刑]])である。具体的には殺人や傷害に対して適用される。
 
殺人犯に対して、遺族は裁判官([[カーディー]])の前で、キサースによる[[死刑]]か[[ディーヤ]](血の代償金)とよばれる賠償金を取るかのいずれかを選択する権利を与えられる。傷害に対しても、同様の傷害を負わせるか、ディーヤを取るかのいずれかを選択できる。
 
[[イスラーム]]以前のアラビアでは私的な[[復讐]]が普通であり、時には際限ない争いへと発展することもあった。キサース刑は刑罰自体は復讐原理(目には目を、歯には歯を)にのっとっているが、復讐を公権力の監視下に置き、統制する目的があったとされる。また、[[クルアーン]]にはディーヤで満足することをキサースを要求するより推奨する文言も存在する。
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