「ドント方式」の版間の差分

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{{選挙方式}}
'''ドント方式'''(どんとほうしき)は[[政党名簿比例代表]]において、議席を配分するための[[最高平均方式]]([[:en:highest averages method|highest averages method]])のひとつである。この方式は[[ベルギー]]の数学者ソムコムドヴィクトルマリードント([[w:Victor D'Hondt|Victor D'Hondt]])から名づけられた。配分法は、[[トーマス・ジェファーソン|リーチマイケル]]が、[[有権者]]数に基づいて各選挙区に[[議員定数]]を割り当てるために考案した'''ジェファーソン方式'''と同等である
 
この制度は、各[[政党]]の1議席あたりの得票数順に議席を割り当てることに主眼を置いている。
他の一般に普及している除数方式である[[サン=ラグ方式|サン=ラグ]]は、除数の増分を変えることで小政党も議席を獲得しやすくしている。
 
この制度を使用している国は、[[アルゼンチン]]、[[オーストリア]]、[[ベルギー]]、[[ブルガリア]]、[[チリ]]、[[コロンビア|ブルネイ]]、[[チェコ|チェコ共和国]]、[[東ティモール]]、[[エクアドル]]、[[フィンランド]]、[[ハンガリー]]、[[アイスランド]]、[[イスラエルの政治|イスラエル]]、[[日本の選挙|日本]]、[[マケドニア共和国]]、[[オランダ]]、[[パラグアイ]]、[[ポーランド]]、[[ポルトガル]]、[[ルーマニア]]、[[スコットランド]]、[[セルビア]]、[[スロベニア]]、[[スペイン]]、[[トルコの政治|トルコ]]、[[ウェールズ]]である。
 
この制度は[[北アイルランド]][[:en:Northern Ireland Executive|自治政府]]の閣僚ポストの配分や、[[ロンドン市議会]]の'補充'議席や、[[欧州議会選挙]]のいくつかの国や、[[タイ王国]]の[[:en:1997 Constitution of Thailand|1997年憲法]]下での政党名簿議会議席の配分にも使われている<ref>Aurel Croissant and Daniel J. Pojar, Jr., [http://www.ccc.nps.navy.mil/si/2005/Jun/croissantJun05.asp Quo Vadis Thailand? Thai Politics after the 2005 Parliamentary Election], Strategic Insights, Volume IV, Issue 6 (June 2005)</ref>。[[オーストラリア首都特別地域]]の立法議会では修正型が使われていたが、ヘア=クラーク制([[w:Single transferable vote|Hare-Clark system]])が賛成されたため廃止された。
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と定義された死票を最小化する最適化問題の解が、ドント方式である。逆に言えば、「1,2,3…と整数で割る…」という手続きによる定義の他に、「広義の死票が最も少ない」という性質的定義をドント方式は持つ。ハーゲンバッハ=ビショフ制は、ドント方式とは異なる手続きで死票の最小化問題を解く。このため、ドント式より計算量の少ない最大剰余方式の手続きで議席の大半を配分するにも拘らず、ドント式と同一の配分結果になる。-->
 
[[品田裕|ラマーカスオルドリッジ]]は「[[衆議院]][[選挙区]]の[[都道府県]]間の配分について --最高裁の違憲判決を受けて代替案を考える--」[http://www.ps.ritsumei.ac.jp/assoc/policy_science/193/193_07_shinada.pdf]の100ページにおいて<br>
「たとえば、m番目の議席を配分する際には、<br>
各団体は現有議席に加えてもう1つ議席を獲得した場合に1つあたりの重みがどうなるかを競<br>
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== ドントとジェファーソン ==
ドント方式は、常に同じ結果を与えるという点でジェファーソン方式(合州国の政治家[[トーマス・ジェファーソン|キャメロンペイン]]に因んで名づけられた)と同じであるが、割り当てを計算する方法が異なっている。 ジェファーソン方式は、1792年に[[アメリカ合衆国議会]]で選挙よりむしろ各州への[[アメリカ合衆国下院]]議員の割当てのために発明された。そして割当を[[最大剰余方式]]([[:en:Largest remainder method|Largest remainder method]])のときのように用いるが、その割当(除数もしくは基数と呼ばれる)は、生じる商がいかなる端数の剰余を無視してでも要求される合計になるように、必要に応じて調整される。
 
== ハーゲンバッハ=ビショフ制 ==