「ウミニナ」の版間の差分

m
cewbot: ウィキ文法修正 38: HTMLの<i>タグの使用
タグ: モバイル編集 モバイルアプリ編集
m (cewbot: ウィキ文法修正 38: HTMLの<i>タグの使用)
しかし、他のウミニナ類と生息環境がよく似ているにもかかわらず、ホソウミニナだけは生息数に大きな変化がないことから<ref name="福田">佐藤正典編『有明海の生きものたち 干潟・河口域の生物多様性』(解説 : 福田宏)2000年 海游舎 ISBN 4905930057</ref>、干潟の減少以外にも何らかの要因があるとして、発生様式の違いが注目された。すなわち、ホソウミニナは直達発生のため、卵から這い出した稚貝が親貝の生息環境に直接加入し、再生産が効率よく継続されて個体群が維持されると考えられるのに対し、その他のベリジャー幼生期をもつ種では、近隣に適した干潟が少なければ、浮遊幼生がそこにたどりつけないままに消耗する率が高くなり、個体群への新規加入が困難となるとの推論がなされた<ref>風呂田利夫(2000)「内湾の貝類,絶滅と保全--東京湾のウミニナ類衰退からの考察」(総特集 軟体動物学--動向と将来) 号外海洋(通号20) pp.74-82</ref>。その後、ウミニナもベリジャー発生であることが確かめられたことで、先の推論どおり、産卵期である夏季の東京湾内の貧酸素化や着底可能な干潟の減少で、浮遊幼生が生き延びて無事に着底できる率が低下するために、湾内のウミニナ個体群の維持が困難になっているのではないか、との説も出されている<ref name="風呂田ほか(2002)"/>。
 
岩礁海岸に生息するものとしては[[カヤノミカニモリ]](<i>''[[Clypeomorus bifasciata]]</i>'')が減少傾向にあり、沖縄県では準絶滅危惧(NT)、熊本県では絶滅危惧ⅠB類(EN)、長崎県では絶滅危惧ⅠA類(CR)、岡山県では絶滅危惧Ⅰ類、千葉県では最重要保護生物(A)に指定されており、愛媛県では既に絶滅したと考えられている。環境省レッドデータブックには2012年に準絶滅危惧(NT)に登録された。
 
一方、[[愛媛県]]では[[1980年代]]半ばには生貝がほとんど見つからずに絶滅状態に近かったものが、[[1998年]]前後からは増加傾向に転じ、その後一部の地域では多数見られるようになったという事例も報告されているが<ref name="愛媛県(2003)">愛媛県貴重野生動植物検討委員会(編)(2003)『愛媛県レッドデータブック : 愛媛県の絶滅のおそれのある野生生物』愛媛県県民環境部環境局自然保護課(p.234)[http://www.pref.ehime.jp/030kenminkankyou/080shizenhogo/00004541040311/index.html] </ref>、その理由は明らかになっていない。
466,544

回編集