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{{要出典|date=2017年1月}}
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2001年、『[[シンセミア]]』執筆の合間に書いたという『[[ニッポニアニッポン]]』で第125回芥川賞候補、翌年に第15回三島賞候補となる。本作では、少年がインターネットを通じてトキ保護センターの[[トキ]]殺害を計画する姿を描いた。
 
2003年、『シンセミア』を刊行する。雑誌『小説トリッパー』への連載を1999年11月に開始してから4年がかりで完成させた1600枚に及ぶ大作であり、東根市神町を舞台に壮大なスケールの物語を展開させ、高い評価と注目を得た。[[大江健三郎]]の『[[万延元年のフットボール]]』、[[中上健次]]の『[[枯木灘]]』と比較されることも多い{{要出典|date=2017年1月}}。2004年、同作で第15回[[伊藤整文学賞]]小説部門、第58回[[毎日出版文化賞]]第1部門を受賞。
 
2005年、『[[グランド・フィナーレ]]』で第132回芥川賞を受賞。娘のヌード写真を撮った事がばれて、妻から離婚されて失職したロリコン男性が、東根市神町で2人の少女と出会うという物語である。デビューから10年、『シンセミア』で既に作家的地位を確立した上での受賞だったため、受賞会見では「複雑な心境」と語る。選考委員の[[宮本輝]]からは「小説の芯のようなものが太くなった」と評された。同年、『[[新潮]]』11月号に受賞後第一作となる『[[課長 島雅彦]]』を発表、盟友である[[中原昌也]]と[[島田雅彦]]の諍いを受けて島田の文壇的な振る舞いを揶揄した。