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== 歴史 ==
 
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11世紀までのヨーロッパでは日本の囲炉裏と同じ構造の炉を屋内に設け用いていた。12世紀に入ると2階建ての建物が作られ始めるようになり、屋内に炉を設けると天井高が吹き抜けの平屋に比べて低いために火災の危険が高まった。その解決法として不燃材で作られた石やレンガの壁際に煙道を設けるようになったのが煙突の発明および暖炉の始まりである。
ただし暖炉はその建造にかなりのコストがかかるため、暖炉の数や煙突の数に応じて税金がかけられるほどの高級品であり一般的な家庭には存在しなかった。
煙突及び暖炉の発明により家の間取りのどの位置にも炉を設けることが可能になった結果部屋を区切り各部屋に調理を目的としない暖房装置としての暖炉を設ける様になる。その結果客間の暖炉には一番居心地の良い暖炉のそばを上座とする習慣ができ、部屋の調度品としての重要度も高まった。その結果暖炉周りのマントルピースの装飾に力が注がれる伝統が出来た。
16世紀頃には暖炉の様々な構造も工夫が凝らされ煙の逆流に対する耐性などが上がり、現在の暖炉とほぼ同じものが作られるようになる。
今の薪ストーブに発展する鉄製暖炉は18世紀にアメリカで発明されたフランクリンストーブ(ペンシルバニア暖炉)である。鉄の暖炉自体は14世紀末からフランスで使用されていたが、それらの暖炉には扉がなく暖房効率は暖炉と変わりがなかった。フランクリンストーブは扉がついていたため扉を閉じて使用すると25%ていどの暖房効率を発揮したため爆発的に普及し、現在の薪ストーブへと発展した。
 
==脚注==