「Altair 8800」の版間の差分

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Altair8800は、発売後まもなくポピュラーエレクロトニクス誌1975年1月号で紹介された<ref>製品の紹介というよりも、部品リストや回路図を掲載し、コンピュータを組み立てることを同誌が読者に提案する企画として扱われた。しかし実際にはポピュラーエレクロトニクス誌宛に送られた完動品のAltair8800は輸送途中で行方不明となり、ポピュラーエレクロトニクスの表紙には代わりに急遽作成された中身のない筐体にランプをつけただけのダミーの写真が掲載された。</ref>。開発元の MITS社のEd Roberts([[エド・ロバーツ]])自身が「World's First Minicomputer Kit to Rival Commercial Models(商業モデルに匹敵しうる世界初のミニコンピュータキット)」と紹介し、またBIT誌上においては personal computer と絶賛された。このようなマイクロプロセッサを利用したコンピュータキットは既にいくつか販売されていたが<ref>The Scelbi-8H(1974年 i8008)や Jonathan Titus' Mark 8 kit computer(1974年 i8008)など</ref>、最新の i8080 CPU を採用しながら、組み立てキットで $397、組立済み $498 という破格の安さ<ref>当時の i8080 の単体価格は $350 であった。発売直後(3月)に組み立てキット $439、組立済み $621に値上げ。</ref>と拡張性で、最初の2〜3週間で4000台を超える注文が殺到した。<ref>しかし、後述する生産体制等の問題により、1975年に実際に販売できたのは 2000台程度と言われている。</ref>
 
ミニコンピュータという自称してるが、Altair単体では、現在では当時の一般的なCRT[[ディスプレイ (ミニコンピュータ)|モニタ]]おろか違い、[[キーボード (コンピュータ)|キーボードマイクロプロセッサ]]である[[マウスIntel (コンピュータ)8080|マウス8080]]などもをCPUに使えず、パネルについている。しかし、トグルスイッチをON/OFFして二進数で直接僅かなメモリを操作し結果ビットの状態[[発光ダイオード|LED]]等に表示させといっめのパイロットランプが並んだパネル単純な計算をさせるこしかできな原始的なうスタイルは、当時のミニコンピュータの中心的ユニット(CPU)のパネルそのものであったり、本格的な応用にはそれなりに周辺機器の増設が必要という点もある意味相似している。<!-- CP/M のリリースは 1976年 になってからであり、当時の一般的な OS 環境と記述しているのは誤解。また、ビデオターミナルを組み合わせて使うのも潤沢と言えるほど安くはなく、当初のAltair ユーザの一般的使用法とは言いがたい。とはいえ、当時の米国では既にリースバックの[[テレタイプ]]端末ASR-33やビデオターミナル[[VT-100]]、およびそれらの互換機などが中古市場に潤沢に出回っており、心得たユーザーはこれらを購入し他の拡張機器類とあわせて接続することで、フルキーボードで入力しCRT上で結果を得るという、現在のコンソール環境と本質的には同等の環境で使うことができた。また、これらの環境は当時のOS環境であるOS環境である[[CP/M]]を利用する際にも必須であり、CP/Mを利用するユーザーの間では一般的な利用形態であった。--->
 
しかし当初から、4KB のメモリも拡張ボードとして用意されており、それらを拡張スロットに増設することを前提に、[[マイクロソフト]]の創業者である[[ビル・ゲイツ]]と[[ポール・アレン]]が移植<ref>マイクロソフトとMITSの関係は複雑で、ポール・アレンは MITSのソフトウェア部長となるとほぼ同時にビル・ゲイツと共にマイクロソフトも設立している。</ref>した [[BASIC]]言語インタプリタが Altair BASIC としてリリース<ref>この Altair BASIC は紙テープ($350)で供給されたが、売れ残ったメモリボードと組み合わせて廉価販売する手法も取られた。</ref>され、高級言語(いわゆる「ストリートBASIC」ではあったが)BASICによるプログラミングも可能となった。
 
また、その後一般向けに発売されたオペレーティングシステムである [[CP/M]] とともに、中古市場に出回りつつありあったリースバックの[[テレタイプ]]端末[[ASR-33]]やビデオターミナル[[VT-100]]およびそれらの互換機などと、他の拡張機器類とあわせて接続することで、フルキーボードで入力しCRT上で結果を得るという、現在のコンソール環境とほぼ同等の環境で使うこともできるようになった。