「脂質ラフト」の版間の差分

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==脂質ラフトと疾病==
脂質ラフトは様々な疾病との関わりが指摘されている。病原性[[大腸菌]]であるO-157が出す[[ベロ毒素]]、[[アルツハイマー病]]に深く関与すると言われる[[アミロイドββタンパク質]]、[[プリオン病]]を引き起こす[[プリオン]]タンパク質、さらには[[後天性免疫不全症候群|エイズ]]ウイルス、[[C型肝炎]]ウイルス、[[インフルエンザ]]ウイルスなどのウイルスが脂質ラフトに会合すると言われている。
 
インフルエンザウイルスにおいては、二種のエンベロープタンパク質、すなわち[[宿主]]細胞進入に関与する[[ヘマグルチン]]、出芽に関与する[[ノイラミニダーゼ]]の両膜貫通型糖タンパク質が共に脂質ラフトへの親和性を有している。また、細胞進入のためには、宿主側の細胞表面に多量の受容体が必要であるとされるが、この需要を満たすためには、これらの受容体が脂質ラフトに集合していることが必須であると考えられている。
 
アルツハイマー病では、以前よりコレステロールとアミロイドββタンパク質の生成、蓄積との正の[[相関]]が指摘されてきたが、アミロイドββタンパク質自身およびそれを生成させる酵素(β(βセクレターゼおよびγγセクレターゼ)の活性が脂質ラフト上に見出され、脂質ラフトとの関係が指摘された。すなわち、コレステロールとの相関は脂質ラフトに起因すると提唱されている。
 
==外部リンク==