「コンベア880」の版間の差分

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この中でも、特にCATが[[台北松山空港|台北]]〜東京線で用いた機体(登録記号:B-1008)は、黄金色で中華風の派手なマーキング(機体塗装)と特別仕様のキャビン・インテリア装飾を施し、“マンダリンジェット”の愛称で一般にも親しまれた。中華民国で郵政事業を行う[[中華郵政]]は同機を描いた[[郵便切手]]を複数回発行しており、航空切手には同機の姿を見ることが出来た。また、[[1961年]]の中華民国における民間航空40周年[[記念切手]]には[[青天白日旗]]を背景に同機が飛行する姿が描かれており、中華民国における[[フラッグキャリア]]のシンボルという位置づけであったことが伺える。[[1968年]]ボーイング727へ更新し同機はキャセイ・パシフィック航空に引き取られた。
 
キャセイ・パシフィック航空では1970年代前半に延べ9機の中古のCV880を運用し、香港から展開する東南アジア路線の需要と将来予想は前述の日本航空と同様の判断で[[カンタス航空]]が採用したボーイング707-138かボーイング720を候補としたが価格面で折り合いが付かず、要求[[キャパシティ]]に近いCV880の中古が安価で放出されていたことから導入が決まった。内2機は香港で離陸失敗事故を起こしたほか<ref>破損度合いが小さい機首部分を利用し[[三菱重工]]が[[フライトシミュレータ]]に加工している。</ref>、[[キャセイ・パシフィック航空700Z便爆破事件|航空テロ]]で喪失し、後継機のボーイング707の導入に伴い[[1974年]]定期便から退役し[[1975年]]中に全機売却された。日本航空の所有期間と同じくその活躍期間は短く、キャセイ・パシフィック航空の退役以降二度と民間定期路線には使われなかった。就航中はエンジンGE CJ805の騒音が大きく黒煙を曳いたため、日本航空やキャセイパシフィック航空機が乗り入れる[[大阪国際空港]]では生活環境に及ぼす[[公害]]裁判に発展した騒音問題の槍玉にも挙げられた。
 
なお、トランス・ワールド航空(当時アメリカ占領下の[[琉球政府|沖縄]]のみ乗り入れ)、ヴァリグ・ブラジル航空やKLMオランダ航空などは、ボーイング707やダグラスDC-8などで乗り入れを行っていたため、定期便での乗り入れ実績はない。