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== 概要 ==
[[画像:Synapse of adrenergic neuron.svg|thumb|left|250px|ノルアドレナリン神経におけるレセルピンの作用機序。]]
[[1952年]]にチバ社(現在の[[ノバルティス]])で[[インドジャボク]]から発見され、その学名、学名''Rauwolfia serpentina''+ine(ine([[窒素|N]]を含むため)から、recerpine(レセルピン)と名づけられた。
 
適用は、[[高血圧症]]、[[フェノチアジン]]系薬物の使用困難な[[統合失調症]]などである。[[1954年]]に[[精神科の薬]]として実用化され、ほぼ同時に発見された[[クロルプロマジン]]と共に[[精神医学|精神科病院]]の「[[閉鎖病棟]]」を開放する大きな要因となった。
レセルピンの[[作用機序]]は、小胞モノアミン輸送体(VMAT)の阻害である。すなわち、[[小胞体]]に[[ノルアドレナリン]]が取り込まれるのを阻害することで神経終末においてノルアドレナリンが減少し、[[鎮静]]作用、[[血圧]]の下降、[[心拍数]]の減少、[[瞳孔]]の縮小、[[体温]]の下降などの諸反応が起こるというものであるが、その後の研究でレセルピンを投薬するとノルアドレナリンだけでなく[[セロトニン]]や[[ドーパミン]]などの[[ホルモン]]の量が同時に減少したり、[[下垂体]]前葉から分泌される[[副腎皮質刺激ホルモン]](ACTH)の分泌量も抑制されることがわかった。
 
[[うつ病]]患者や[[自殺]]企図をもった者への投薬は禁忌とされるほか、[[妊娠]]中や[[消化性潰瘍|胃潰瘍]]があるなどの場合もこの薬は適さない。
適切な量で用いない場合は[[パーキンソン症候群]]などの[[副作用]]のリスクもあり、少量より開始するなど投薬後の患者の状態に十分注意する必要があるため、現在では血圧降下剤としての用途が中心である。
 
一方でこの薬の強力な作用を活かして、適用外ではあるが、[[抗ヒスタミン薬]]や[[ステロイド系抗炎症薬|ステロイド]]でも改善しない[[蕁麻疹]]の重症例に対してレセルピンを追加すると効果が上がるケースがあるという報告がある([[肥満細胞]]内のセロトニンを枯渇させるためではないかと考えられている)<ref>[http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t055/200908/511944.html 日経メディカルオンライン-蕁麻疹にレセルピン-抗ヒスタミン薬との併用で難治例が改善]</ref>。
 
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== 精神疾患のモノアミン仮説 ==
[[副作用]]の抑うつ状態のメカニズムを解析する課程で、脳の[[ホルモン神経伝達物質]]の減少が報告され、[[ノルアドレナリン]]([[1946年]])、[[セロトニン]]([[1952年]])、[[ドーパミン]]([[1957年]])が発見された。これらの[[化学式#構造式|化学構造式]]が[[メスカリン]]や[[LSD (薬物)|LSD-25]]といった[[幻覚]]を起こす物質に似ていたので、これらなどの脳の[[ホルモン]]神経伝達物質の異常な代謝により、多くの問題をきたすという仮説([[モノアミン仮説]])が立てられた<ref>精神医学の歴史 小俣和一郎 第三文明社 2005年 ISBN 9784476012521 p196-198</ref>。
 
== 商品名 ==
*[[精神安定剤]]
*[[高血圧治療薬|血圧降下剤]]
*[[グアネジン]]
*[[精神医療]]