「アロステリック効果」の版間の差分

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アロステリック効果により主に[[酵素]]や[[受容体]]などの[[タンパク質]]の機能が制御される現象を'''アロステリック制御'''と呼ぶ。
 
酵素の場合、酵素の活性中心以外の部分('''アロステリック部位''')に対してエフェクター分子(反応に関係する物質でもそうでなくてもよい。)が会合して酵素や受容体の[[立体配座|コンフォメーション]]が変化し、酵素の[[触媒]]活性や複合体形成反応の[[平衡定数]]が増減することを表す。
 
酵素の活性を促進するエフェクターはアロステリック・アクティベーターと呼ばれ、逆にタンパク質の活性を抑制するエフェクターはアロステリック・インヒビターと呼ばれる。アロステリック制御は[[フィードバック|フィードバック調節]]の一つの例である。
 
受容体の場合、内因性[[アゴニスト]]のアゴニスト活性を促進するアロステリック部位に結合する[[リガンド]]は'''ポジティブアロステリックモジュレーター''' ('''Positive Allosteric Modulator''', '''PAM''') と呼ばれ、逆にアゴニスト活性を抑制するアロステリックリガンドは'''ネガティブアロステリックモジュレーター''' ('''Negative Allosteric Modulator''', '''NAM''') と呼ばれる。アロステリック部位に結合するだけで内因性アゴニストの活性に影響を与えないリガンドは'''サイレントアロステリックモジュレーター''' ('''Silent Allosteric Modulator''', '''SAM''') 、もしくはニュートラルアロステリックリガンド ('''Neutral Allosteric Ligand''', '''NAL''') と呼ばれる。
 
== 例 ==