「ブリックパック」の版間の差分

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'''ブリックパック'''([[英語]]: brick pack)とは、[[煉瓦]]状の[[包装]]物の意味で、一枚の[[紙]]を[[直方体]]に折り曲げて成形された箱型[[]]容器のこと。
 
日本では「紙パック(かみ-パック)」という総称的俗称で呼称・表記される例もある。<br />
[[1962年]]に[[ドイツ]]のPKL社(Papier- und Klebstoffwerke Linnich)が開発した耐水性箱型紙容器の商品名「blocpak」([[ドイツ語]] block paket の略、積木状の容器の意味)に由来する言葉。
(ブリックパック方式以外の“紙パック”については「[[ミルクカートン]]」を参照のこと)
 
== 概要 ==
「blocpak」は[[1930年]]にギュンターマイヤー・ヤーゲンベルク(<nowiki>Günter Meyer-Jagenberg</nowiki>)が特許を取得した耐水性紙容器「perga」の技術に基づき、積み重ねし易く改良したもの。後に開発された無菌充填システム「combibloc」と併せてPKL社の主力商品となった。
厚手の紙に[[ポリエチレン]]フィルムで[[ラミネート]]することで防水性を持たせた耐水紙を折り曲げて[[直方体]]とし、重なる部分を接着して箱型の容器としたものである。基本的に一枚の紙で構成されており、接着部分を剥がして折線を元に戻せば立方体の展開図としての一枚の長方形となる。この構造ゆえ、軽量・低コスト・省資源にも関わらずある程度の耐久性のある容器とすることができ、使用後は開いて畳むことで容積を減らすことができる。
 
ポリエチレンの他に[[アルミ箔]]を容器内面側に用いたものもあり、ある程度の長期保存がなされるものや、光や温度の変化に弱いものを内容物とする場合に用いられている。
PKL社は[[1989年]]に[[スイス]]の[[シグ|Schweizerische Industrie Gesellschaft]]社 (SIG) によって買収された。
 
なお、「ブリックパック」は日本においては[[明治乳業]]の[[登録商標]](日本第2692744号)であるため、同社の製品以外には許可なく使用できない。そのため、マスメディアでは総称としての「紙パック」という呼称・表記が使われている例が多い。
最近は[[牛乳]]を入れるのによく用いられる。
 
== 用途 ==
「ブリックパック」は日本においては[[明治乳業]]の[[登録商標]](日本第2692744号)であるため、同社の製品以外には許可なく使用できない。
[[牛乳]]を始めとして[[飲料]]を販売するための使い捨て容器としてよく用いられる。牛乳のほか、[[食用油]]や[[日本酒]]、[[ワイン]]といった[[アルコール|アルコール類]]の販売容器としても使われ、後者には内面アルミ箔のタイプが使われていることが通例である。
 
家庭用の他、業務用食品のパッケージとしては、[[ゼリー]]や[[羊羹]]といった半生食品の容器としても用いられ、家庭向けでも[[豆腐]]のパッケージとして使われているものがある。
 
変わったところでは、[[アメリカ]]では[[拳銃弾一覧|22口径]]の小型[[拳銃]]弾がブリックパック方式の包装容器の中に詰められて販売されている。
 
== 歴史 ==
[[1962年]]に[[ドイツ]]のPKL社(Papier- und Klebstoffwerke Linnich)が開発した耐水性箱型紙容器の商品名「blocpak」([[ドイツ語]] block paket の略、積木状の容器の意味)に由来する言葉
 
「blocpak」は[[1930年]]にギュンターマイヤー・ヤーゲンベルク(<nowiki>Günter Meyer-Jagenberg</nowiki>)が特許を取得した耐水性紙容器「perga」の技術に基づき、積み重ねし易く改良したもの。後に開発された無菌充填システム「combibloc」と併せてPKL社の主力商品となった。
 
PKL社は[[1989年]]に[[スイス]]の[[シグ|Schweizerische Industrie Gesellschaft]]社 (SIG) によって買収された。
 
== 関連項目 ==
{{CommonscatCommons|Category:Brick-shaped food and drink cartons}}
* [[テトラパッミルカートン]]
* [[テトラパック]]社
* [[ゲーブルトップ]]
* [[プリズマ容器]]