「ハーブ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
JapaneseA (会話 | 投稿記録)
44行目:
漢方薬も西洋ハーブも、植物性[[生薬]]([[薬用植物]])を利用している。現地の植物、近い地域の植物だけでなく、交易によって遠方の植物も取り入れられており、西洋ハーブの原産地が必ずしもヨーロッパであるわけではなく、すべての中国医学の植物性生薬が中国原産の植物であるわけではない。[[生姜]](ショウキョウ、ショウガ)など、東洋・西洋でともに用いられたものもある。また、[[硬水]]のトルコでは利尿作用や[[尿結石]]に有効なハーブが頻用されるなど、気候風土により用いられるハーブは異なる<ref name=honda>本多義昭 著 日本薬学会 編集 『ハーブ・スパイス・漢方薬―シルクロードくすり往来』 [[丸善]]、2001年</ref>。また[[ローズマリー]]は中国・インドにも伝来しているが、あまり用いられなかった<ref name=honda/>。現在ハーブには、ヨーロッパで伝統的に使われた植物性生薬だけでなく、ムラサキバレンギクなどアメリカ先住民が用いたものも取り入れられている。また、[[アメリカニンジン]]のように、中国医学でもアメリカ原産の植物が利用されている。
 
日本の[[漢方医学]]などの[[中国医学]]系伝統医学は、患者の「体質」に着目し、体全体の調子を整える医学であり個人の[[証 (東洋医学)|証]]に合わせた生薬に注目し処方する。アラビアやヨーロッパで行われた伝統医学であるギリシャ・アラビア医学([[ユナニ医学]])でも、同様に患者の体質・体液の均衡が重視され[[四体液説]])、ハーブの性質を考慮して処方されたが、現在ユナニ医学はインド亜大陸が中心地であり、西洋ではほとんど行われない。西洋ハーブ薬は症状に対して処方される傾向がある。
 
== 歴史と文化 ==