「リュート」の版間の差分

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=== 末期ルネサンスから初期バロック ===
[[Image:Michelangelo Caravaggio 020.jpg|thumb|200px|[[ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ|カラヴァッジォ]]作 「リュート奏者」 ("Der Lautenspieler" - The Hermitage, St. Petersburg)]]
ルネサンス末期に、[[フィレンツェ]]の[[メディチ家]]宮廷の[[カメラータ]]でいわゆる[[モノディ様式]]が誕生し、それまでと違ったいわゆる「[[第二作法]]」が広まるにつれて、伴奏楽器としてのリュートに対する要請の変化から新たなタイプのリュートがつくられるようになった。[[フィレンツェ]]の[[カメラータ]]では、古代ギリシアの音楽の復興をその目的として活動していたが、古代ギリシアの[[ライアー|リラ]](lyre)に相当する楽器として[[テオルボ|キタローネ(テオルボ)]]がつくられた。これはバスリュートのような大きなボディーのリュートのネックに長い竿状の拡張ネックをとりつけ、そこに長い弦を付加したもので、バスリュートよりも低く強い低音を実現させている。このような超低音はモノディの劇的な感情表現の表出に効果的であった。キタローネ(テオルボ)は通常14コースあって、すべてのコースは単弦で張られる。低音拡張弦には指板がなく、つねに開放弦で用いられた。