「ギャラリーフェイク」の版間の差分

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: 表向きは贋作専門のギャラリーとして運営しているが、裏では美術館の横流し品、税金逃れの品、あるいは盗品など、いわくつきの美術品を[[ブラックマーケット]]を通じて法外な値で売りさばいている。そのために裏社会とも様々な繋がりがあり、美術界では悪名が高く、一匹狼的存在として孤立している。護身用として[[モデルガン]]<ref>本物の銃声に近い仕掛けあり。数種類あるようでライター型、水鉄砲型などエピソード毎に機能も異なる。</ref>を携帯している。
: 幼少期は貧困生活を強いられたため、安アパートの方が落ち着き、現在も風呂なしボロアパートに住んでいる<ref>部屋の中は狭いうえに散らかり放題</ref>。貧乏美大生だった頃、主に欧州を中心に無銭旅行していた(ついでにリザの「隠し子疑惑」の発端となる出来事があった)。その後、[[メトロポリタン美術館|MET]]の[[キュレーター]]を勤めていたが、元同僚の陰謀により孤立し、その地位を追われ退職した。退職後も'''プロフェッサー フジタ'''の業績・能力を高く評価する者は多く、信奉に近い感情を寄せる[[学芸員]]も少なくなく、日本のみならず国外の美術界でも名が知られている。帰国後は、菱沼棋一郎の世話になり、彼から日本古美術修復や裏商売を学んだ。
: 権威や古い慣習に縛られて美術品のことを第一としない美術関係者を蔑んでおり、真の美を解さない者(美術品を見る目のない者)が本物を所持する道理はない、が信条で、そのため<!--自覚・無自覚にかかわらず-->審美眼を備えた者には法外な安価で真作を売る。また、第一級の丁寧な仕事をする美術関係者や、真に美に対して心を開いている客に対しては、儲けを度外視しても助力を惜しまない。また、有望な芸術家の[[パトロン]]でもあり、彼らを守るための労力を惜しまない。美術品が望まれない形で散逸・遺失するのを防ぎ美術品を後世に遺すためならば、[[脱法|違法行為]]も厭わない。「極楽島財団」代表兼「極楽島美術館」館長である。
: 若作りだが、基礎体力は女性以下かつ運動嫌い。[[腰痛]]持ちの為に整体マッサージに通っている<ref>整体師から「体は50歳代」などと言われた</ref>。かなりの資産を隠し持っている。やや[[マゾヒスト|M]]の気がある。女性関係は幅広い。サラを無自覚ながら大切に思っている。フェイツェイとの関係はフェイツェイに対してはその美貌と色香は認めていながら苦手意識が強い。[[無神論]]者。
: 趣味は美術関係と[[パチンコ]]。[[恐竜]]と[[カニ|蟹]]が好きで、動物は大の苦手。お気に入りは[[キャメル_(たばこ)|キャメル]]だが、アンチ・[[ジッポー]]派。放埒なようでいて生活の細部にまでこだわっている。カニチャーハンは自らこだわって調理する。
: 名前は画家の[[藤田嗣治]]から。
 
; サラ・ハリファ: 声 - [[西村ちなみ]] / [[川澄綾子]]
: メインヒロイン。藤田の助手、アラブの王族出身。[[クーデター]]により家族を失い、国を追われて流れ着くように日本へ来る。[[ひまわり (絵画)|騙し取られた家族の遺品]]を藤田の活躍で取り返してもらった縁で彼に恋心を抱き、半ば押しかけるようにして「ギャラリーフェイク」に居つく。美術に関する知識は素人並みだが、色彩感覚など鋭敏な美的センスを持っている。
: 浅黒い肌と長い黒髪少女。右腕に痛々しく残る戦災時の火傷跡がコンプレックスである。明るく天真爛漫かつ直情的で気分屋な性格。千手や香本から好意を寄せられている。
: 遺族から相続した途方もない個人資産を持つ大富豪で、都内の高級ホテルの豪勢なスイートルームを年間契約で借りきって一人暮らしをしている。金策に困った藤田にお金を貸すこともある。また、彼女の周囲には何故かしばしば幸運が付き纏い、周辺にいる者まで幸せが訪れている。
: 一応[[ムスリム]]だがそれほど熱心な信者ではなく、特に飲酒もするなど、戒律には特に従っていない模様。飲酒もする
: 原作では「Q首長国」の王族で、戦災で国を追われた。<!--[[クウェート]]をモデルとし(実際のクウェートの英語表記は「Kuwait」)、戦災とは[[イラク]]侵攻による[[湾岸戦争#湾岸危機(開戦までの経緯)|湾岸危機]]の事と思われる(連載開始当時は[[湾岸戦争]]直後だった)-->名字の「ハリファ(ハリーファ、Khalifa)」は[[バーレーン]]の王族の名前。
: 「藤田玲子」というハンドルネームを使って[[パソコン通信]]をしていた際には、19歳と自称していた。
 
; 三田村小夜子(みたむら さよこ): 声 - [[かかずゆみ]] / [[ゆきのさつき|雪野五月]]
: 準ヒロイン。日本人女性初の[[ニューヨーク近代美術館]]のキュレーター→高田美術館の館長。日本の美術界から贋作や不正を一掃することを自らの使命とし、既存権力との衝突も辞さずに行動する。異名は'''美術界の[[ジャンヌ・ダルク]]'''。世界をまたにかけて活躍する。美術品に関する知識と審美眼も高い(真贋の鑑定等では藤田に遙かに及ばない)。多忙かつ、高望み思考なため、独身。藤田を憎からず思っている。交友関係は国の内外問わず多方面に渡る。
: MET時代の藤田を尊敬していたが、悪評高い現在の彼には失望している。藤田を、再び日の当たる場所でその辣腕を存分に振るって欲しいと願っている。
: 仕事を精力的にこなす傍ら、マラソンやゴルフなども趣味としている。かなりの酒豪。
 
=== 準レギュラー(日本) ===
; 知念護人(ちねん もりひと): 声 - [[チョー (俳優)|長島雄一]]
: 小兵の[[文化庁]]の役人。黒縁眼鏡と出っ歯が特徴。元[[東京地検特捜部]]の検事で、現在は[[国宝]]の発見と保護を仕事とする叩き上げの「国宝Gメン」。市井に転がる価値のある古美術品にあらゆる方面から難癖をつけて片っ端から国宝や[[重要文化財]]指定をし、収容できるものは国家の管理下の施設に収容して自身が好きな時に美術品を愛でられる環境に置いて、事実上自分の所有物にする。日本の伝統美術をこよなく愛し、これを粗雑に扱うことを決して許さない。趣味は私費による京都の街並みや日本美術の[[デジタルアーカイブ]]作成。[[日本美術]]に対しては病的な程の愛好心を示す為、トラブルを起こすこともあるが、基本的には小心で生真面目な公務員である。出張が多く家は不在がちであるが、愛妻家で4児の父親。自宅は老朽マンションで、大量の美術資料に「いつか床が抜ける」と妻に小言を言われている。妻は地方出身の巫女。藤田を忌み嫌う反面、いざという時は土下座してでも依頼する。
 
; 地蔵大作(じぞう だいさく)
: 高級料亭『望月』の主で、風雅を地で行く趣味人。丸顔で肥満体。額に[[白毫]]を思わせる黒子がある。藤田の天敵その1。日本文化の造詣が深く審美眼もあるが、鑑定眼は一流とは言い難い。現代の[[孟嘗君]]といった懐の広さを持ち合わせており、美術界や芸術家のみならず、泥棒などいかがわしい人間とも広く交際する。一流の目利きでないことを自覚しているが、その徳の高さから美術界で非常に人望が篤い。「私は目利きとしては二流だが、一流の人間を見抜く目はある」が持論。藤田の卓抜した美術センスを高く評価しており、後ろ暗い商売から足を洗ってまっとうな画商になってほしいと願い、折に触れて藤田を諭そうとする。同様に国宝の五重塔再建に奔走する知念を「国士」と評して協力を申し出たこともある。怪しげな人物まで包容してしまうのか、人徳はあれど高潔とは言い難い。犬塚墨堂は父親かつ高名な陶芸家だが、幼くして両親が離婚したため母方で育てられた。現在は[[認知症]]になった父親を介護している。
 
; 舟越誠一郎(ふなこし せいいちろう): 声 - [[千葉一伸]]
: 高田美術館の学芸員。小夜子の部下かつ秘書(?)であり、彼女に密かに好意を抱いている。藤田の手腕と知識を高く買っている。サラリーマンの父親が左遷を機に[[アルコール依存症]]になり、酒に苦しめられたため頑なに酒を拒んでいたが、[[ぐい呑み]]コレクターだった父の遺品を藤田に売却した際に、父が最も愛した逸品「皮鯨」に魅せられ、藤田と小夜子の一計で説得されたことを機に酒を嗜むようになる(が、強くはない)。勤務中にギャルゲーで遊んでいた。
 
; 千手計(せんじゅ はかる): 声 - [[山口勝平]]
: 超高級機械式時計専門店「千手堂」の若き店主にして、大手時計メーカーの一人息子。スイス高級時計メーカーで修行した、根っからの時計好き。時計製作に天才的な才能を発揮、その超絶技巧で藤田を仰天させている。眼鏡男子で背丈こそ小さいが、イケメン。性格は初心でやや神経質。サラのことが好きで彼女の引き抜きを持ちかけた。その後サラとは友人として続き、いつか彼女を振り向かせようと、自身の専門分野(精密機械時計)の最高峰を目指している。独特の哲学を持ち、自分の作る時計の良さが分かり、その対価を惜しまない客にのみアピールすべく、超高額の高級腕時計を露店に並べて客引きすることがある。藤田の依頼で、[[アブラアム=ルイ・ブレゲ]]作の伝説の[[懐中時計]]「[[アブラアム=ルイ・ブレゲ#マリー・アントワネット|マリー・アントワネット]]」を復刻したり、ブランパンの1765モデルのムーンフェイスを手がけたりしている。サラと共に連続爆弾魔に殺されかけたこともある。
 
; ジャン・ポール・香本(ジャン・ポール・こうもと): 声 - [[速水奨]]
: [[香道]]の家元で、「鼻(ネ)」と呼ばれる香りのプロフェッショナル。藤田の天敵その2。常人離れした鋭敏な嗅覚を持ち、体臭からその人の健康状態を把握したり、[[アロマテラピー]]に関しても相当な知識と腕前を持つ。世界的に著名な調香師でもあり、絶世の美男子でもある。縛られるのを嫌う一匹狼で古い日本家屋に独居している。その探究心は狂気と紙一重。藤田の体臭を「カニ臭い」と称して嫌い、フェイツェイとサラの[[フェロモン|体質による体臭]]を「たぐいまれなる高貴な香りだ」などと言い、サラにはしつこくつきまとった。[[ワサビ]]などの刺激臭が大の苦手。
 
; 高倉(たかくら): 声 - [[大川透]]
: 普段は[[警視庁]]の強面刑事で、殺人事件などを追っている警部補。「塀の上を歩く」非常に危うい商売をしている藤田を苦々しく思いつつも、美術関連の事件捜査では協力を要請することもある。中年男性で、大柄でややいかつい外見だがブリキ玩具の熱心なコレクターで、警察絡みのエピソードでたびたび登場する。経験と勘、地道な捜査を得意とし腕っ節も強いが、家族には頭が上がらない。感情が顔に出易く、レア物玩具が手に入ったりすると年甲斐もなくはしゃぎ回る。
 
; 菱沼棋一郎(ひしぬま きいちろう)
: 藤田の師匠であり、日本古美術修復や裏商売に長けている男。美術に対する姿勢は<!--「美を解らない者には贋物で十分」という-->尊大かつ[[詐欺|詐欺師]]的な部分が目立つが、日本古美術分野への造詣は相当に深い。
: 後に、恩を仇で返す態度を取る藤田の商売を邪魔するようになるが、死期を悟った頃から一転し協力的になった。作中で病死。風貌は[[サルバドール・ダリ]]に似ている。
 
; 賀茂水仙(かも すいせん): 声 - [[緒方賢一]]
: 当代随一の茶人。小夜子の大ファンで彼女と交流を持つ。当初は藤田をイカサマ師と憎み、「柴の庵」を使って罠に掛けようと目論んだが、一流の修復技術と知識、そして審美眼に惚れ込み、逆に協力者となる。藤田も水仙を当代一の風流人と思うようになり、茶器の名品を得ると水仙に優先的に都合するようになる。地蔵と藤田の「花入れ」勝負では他の者たちが地蔵の花入れと朝顔を高く評価する中、唯一人藤田の[[縄文土器]]とヒマワリをそれとは知らずに推した。
 
; 木戸(きど)
: 自称・日本一のニンベン師(「偽」の運転免許証やパスポートを作る名人)。かつて藤田に自分の仕事を暴かれたことがあり、その縁から「ギャラリーフェイク」に関わる。その後、足を洗い[[イメクラ]]店長になる。警察フェチで、婦警に嬲られるとエクスタシーを感じる。麗美は公私を支えるパートナーである。
 
; 徳川(とくがわ)
: 運送会社社長。培った確かな信用から美術品の運送を手がける。かつて菱沼の贋作を暴いたことがあり、それを根に持たれて復讐されそうになったが藤田の協力(菱沼への裏切り)で難を逃れる。
; 長谷万次(はせ まんじ)
: 消費者金融会社「ミリオンローン」を経営。通称・ハセマン。作品の初期に頻繁に登場し、藤田によく借金返済が滞った顧客の美術品・骨董の処分を依頼している。また、お互い金銭を融通しあったりする仲でもある。前身は銀行員で、[[MOF担]]と呼ばれる旧大蔵省との交渉を担当するエリート行員でもあった。大の落語ファン。
 
; 吉岡(よしおか)
: Y大学の助教授で、高名なエジプト考古学者。南米の古代文字にも通じている。作品の初期に登場し、贋作や盗作を扱う藤田を罵る反面、彼の豊富な知識や高い鑑定眼は評価している様子。トレジャーハンターのラモスに自らの境遇を重ね、共感を抱いた事もある。
 
; 三田村みちる(みたむら みちる)
: 小夜子の妹であり、自宅マンションで同居している。女優志望→グラビアアイドル。将来的に女優になりたいと願っているが故に、姉と対立している。男性関係も派手で藤田とも親しい。
 
; 藤田東湖(ふじた とうこ)
: 玲司の父親で、[[日本画家]]。日本画家の多くが関わった贋作事件により、一人罪を着せられて美術界から追放された。
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; エリザベータ・デル・ジョコンダ: 声 - [[清水香里]]
: [[イタリア]]人の少女で愛称リザ。母親は、かつて旅先で藤田が恋仲になった女性。母親の死後、ある秘密を隠して日本に渡り藤田に近づく。登場当初は手がつけられないほど腕白小学生であり、[[ビール]]を愛飲していたが、現在は藤田の養女である。[[カラオケ]]が大好きで、後に音楽の才能が認められてイタリアに戻りオペラ歌手を養成する音楽院に入る。音楽院では時折オペラ公演のため海外にも出向いている(オペラ公演のため渡航した[[マナウス]]で藤田と再会した)。抜け目のない性格は藤田とそっくり。名前は「[[モナ・リザ]]」のモデルとされる女性から。
 
; ラモス: 声 - [[堀内賢雄]]
: アメリカ人。隻眼<ref>少年の頃からアイパッチを着けている</ref>の[[トレジャーハンター]]で、世界各地の遺跡を荒らして財宝を発掘している。ショーンとの間に出来た娘の養育費と、発掘旅行の費用でその財産は殆ど飛び、年中借金で汲々としている。藤田の所へは盗掘品をちょくちょく持ち込んでいる関係で、他[[超古代文明]]的な事件に藤田諸共巻き込まれることもある。悪ぶってはいるが、お人好しかつお調子者でどこか憎めない性格。
 
; ショーン
: ラモスの前妻で、同じくトレジャーハンターを生業としている女性。相当気性の激しい美人であり、夫を尻に敷いていた様子。娘を引き取って養育している。ラモスとは離婚したが、双方とも微妙に未練がある模様。
 
; 翡翠(フェイツェイ): 声 - [[田中敦子 (声優)|田中敦子]]
: 表向きは宝石商を営み、日本で『JADE』を経営しているが、裏では宝石専門の凄腕女泥棒として世界を股に掛ける。藤田の天敵その3。藤田とは仕事上で互いに利用したりされたりといった関係にある。盗品をごまかすために宝石のカッティングも行う。やや[[サディズム|S]]な性格。瑪瑙を部下に従える。色香の衰えていない熟女で、時には藤田を誘惑する。ミステリークロックや一級品の宝飾に目が無い。元はモーガン・グループという大財閥のトム・モーガン会長の妻だった。その当時、モーガン家の家宝である「ティファニーのアイリス」に魅せられ、女癖の悪い夫との離婚後に宝石泥棒に転身した。先祖代々香港の富豪という触れ込みだが、今の地位につくまでは極貧だった様子。
 
; 瑪瑙(めのう): 声 - [[清川元夢]]
: 翡翠の部下。見た目は温和で上品な中年紳士で、宝飾品関係の知識も広い。裏社会に通じ、荒っぽい仕事もこなしているらしく、盗品を裏ルートで仕入れることもある模様。極度の[[マゾヒスト|M]]。
 
; カルロス: 声 - [[内海賢二]]
: イタリア人。国際的な美術窃盗団のボス。かつては怪盗と恐れられたが、今ではすっかり貫禄のついた体格。裏社会の名士としても知られている。藤田とは持ちつ持たれつの関係。盗んだ美術品を販売する裏ルートとして、藤田の持つコネクションは彼にとって重要なようである。趣味は[[オペラ]]鑑賞など、非常に文化的で涙脆い感動屋。怖がり屋で、[[カタコンベ]]が苦手<ref>自称・閉所恐怖症らしい</ref>。「もう一つのモナ・リザ」に執着する藤田に対しては、「不吉だから」と追い求めることを反対している。強面だが、家族思い(かつ愛人にもマメな)のよきパパでもある。
 
; ロジャー・ワーナー: 声 - [[大塚芳忠]]
: イギリス人。[[スコットランドヤード]]の盗難美術品専門のエリート捜査官。裏社会の事情に明るく、裏ルートに流れた美術品の回収に長け、海外からも依頼を受けるほかど卓抜した業績を上げている。藤田とはある事件で顔を合わせて以来の縁で、ヨーロッパが舞台になるエピソードでたびたび登場した。寡黙で普段は黙々と仕事をしているが、犯罪捜査のための変装に異常な情熱を燃やす人物で、変装後の人物の名前はおろか、趣味や家族構成までこまごまと設定する。おかっぱは[[カツラ]]であり、普段から丸坊主に頭を丸めていて、いつでも変装ができるように備えている。紅茶にこだわり、[[アールグレイ]]以外は口にしない。
 
; ハンス・ポッセ
: ドイツ人。ナチスの略奪絵画を正当な所有者へ返却するために、調査・回収を行っているカナン・ファウンデーションの弁護士。美術への造詣が深く行動力にも富んでおり、「Wolf(ドイツ語で狼)」の異名で恐れられている。[[ハンス・ポッセ]]の孫で、ともすれば略奪絵画回収の過程で、第一級の美術品を目にする機会に心躍らせることもあるが、美術に溺れ戦争犯罪に加担したと見なした祖父に対する反発から、強く自分を戒めている。
 
; ポール・ベルナール
: フランス人。絵画修復の大家。藤田が「人生における唯一人の師」と仰ぐ存在で、美術品の修復技術は彼から学び取った。死の直前、[[ゴヤ]]の「アルバ公爵夫人」を修復して欲しいと藤田に依頼したが、藤田の到着前に亡くなる。