「国民中学」の版間の差分

日本統治以前は、台湾の教育体系は確立されてはいなかった。台湾の教育はオランダ統治時代の[[1636年]][[5月26日]]、オランダ人が読み書きを教える新港社を創立したことがはじめである。最初は布教を目的とした宗教教育を行うことが目的であった。1661年に[[鄭成功]]が東インド会社を台湾から駆逐し、台南市に鄭氏政権を成立する。陳永華は承天府を設置する。いわゆる「台南孔子廟」である。当時、孔子廟は台湾の最高学府であった。1683年に施琅が台湾を占領すると第一所義学が成立し、1704年に第一所書院を設立。

 

 

日本政府は初期的中等教育を行うため日本人学生と何人かの台湾人学生をともに学ばせた。1907年、台湾総督府は「台湾総督府中学校官制」と「台湾総督府中学校規則」を発布し正式に中学校は成立したが、台湾人の初等教育の継続については保留し続けた<ref name="藤井康子">{{Cite journal|author=藤井康子|title=〈日治時期台湾中学校の形成〉|journal=国立台湾大歴史研究所博士論文|publisher=[[国立台湾大学]]|location=台北市|year=1987|language=zh-tw|accessdate=2011-7-4}}</ref>。1915年に日本と台湾の合意により台湾の上流階級の子弟が通う台湾公立台中中学校（現[[国立台中第一高級中学]]）<ref>{{Cite book|author=台中一中校史編纂小組|title=《台中一中八十年史》|publisher=[[国立台中第一高級中学|台省立第一高級中学]]|location=[[台中市]]|year=1995|language=zh-tw|accessdate=2011-7-3}}</ref>を創立する。女性教育においても1897年に国語学校第一附属学校女子分教場（現[[台北市立中山女子高級中学]]）がはじめて設立された。1919年には最初の女学校として単独で師範科、技芸科等の学科が設置された<ref>{{Cite journal|author=游鑑明|title=〈日據時代台湾的女子教育〉|journal=国立台湾師範大学歷史研究所博士論文|publisher=国立台湾師範大学|location=台北市|year=2000|language=zh-tw|accessdate=2011-7-4}}</ref>。但即使日台学生都有各自的学校，教育年限和教材也差別。例如台中中学校的修業年限只有4年，比其它日本学校都少了一年<ref name="藤井康子"/>。台湾の中学教育は「新台湾教育令」が発布後は、普及し始めた。1922年主任文官総督の田健治郎は「台湾教育令」を発布し、「日台共学」を提唱する。統一した教育年限と教材、台湾学生への教育の機会増やすなどした<ref>{{Cite journal|author=陳盈如|title=〈日台共学制度の研究-以對台湾人的影響為中心(1922-1937)〉|journal=輔仁大学日本語文学系博士論文|publisher=[[輔仁大学]]|location=新北市|year=2005|language=zh-tw|accessdate=2011-7-4}}</ref>。加えて、「台湾中学校規則」と「台湾公立高等女学校規則」により台湾の中学校は大幅に増加した。1941年には台湾総督府は第三次台湾教育令を発布し、小学校と中学校を統一した国民学校とした。