「国家と革命」の版間の差分

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== 実態 ==
マルクスはその[[千年王国]]風の思想の中で、プロレタリアートが国家権力を奪取して階級が消滅した後の世界については何もれていないが、レーニンはその後の国家の運営を[[郵便]]事業になぞらえ、[[四則演算]]ができる程度の普通の労働者が容易く運営できるもので、路上で泣いている子供を隣人が助けるが如く一般大衆の自発が暴力的警察機構を置き換えると夢想したが、実際には複雑極まりない[[計画経済]]は少数の特権的[[テクノラート]][[官僚]]に委ねればならず、また支配層に反対する勢力を暴力的に抑圧するための[[秘密警察]]などは人類史上最も盛んになった。
 
既存の国家機構を廃絶してつくられるとした「プロレタリア独裁国家」も実際にはこれまで以上に強力な抑圧装置としてボリシェヴィキ政権の独裁体制に置き換わっただけであった。レーニンは本書の中で、資産家や知識人に対して「人民の大多数が自主的に」統制を行えば、この統制は「真に普遍的・一般的・全人民的なもの」となり、「この統制を避けることはできず、身の置き所が無くなるだろう」と予言している。