「桜花 (航空機)」の版間の差分

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終戦までに11型が製造され755機生産された<ref>戦史叢書88海軍軍戦備 (2) 開戦以後 5 - 6頁</ref>。桜花で55名が特攻して戦死した<ref>戦友会編『海軍神雷部隊』p45</ref>。専門に開発され実用化された航空特攻兵器としては世界唯一の存在と言われる<ref>特攻最後の証言制作委員会『特攻 最後の証言』アスペクト12頁</ref>{{#tag:ref|航空特攻兵器「[[剣 (航空機)|剣]]」も実戦に投入された可能性が指摘されている<ref>牧野育雄『最終決戦兵器「秋水」設計者の回想―未発表資料により解明する究極 のメカニズム』光人社p198</ref>。|group="注釈"}}。
 
桜花を搭載した[[一式陸上攻撃機]](一式陸攻)は桜花の重量により速度が低速となり運動性も大きく損なわれる為、第1回目の桜花攻撃では、アメリカ艦隊の遥か手前で、アメリカ軍戦闘機に母機の一式陸攻が全滅させられ、桜花を射出することもできなかった<ref>牧野育雄『最終決戦兵器「秋水」設計者の回想―未発表資料により解明する究極 のメカニズム』光人社p183-184</ref>。その後、沖縄にて桜花を鹵獲し徹底して調査したアメリカ軍は、桜花が射出されるとその高速の為に迎撃が困難であると分析し大きな脅威と認識した為、射出前の母機となる[[双発航空]]を最優先攻撃目標として攻撃するように全軍に徹底した<ref>[http://www.history.navy.mil/research/library/online-reading-room/title-list-alphabetically/a/anti-suicide-action-summary.html "Anti-Suicide Action Summary"UNITED STATES FLEET HEADQUARTERS OF THE COMMANDER IN CHIEF NAVY DEPARTMENT WASHINGTON 25, D. C. 31 August 1945]</ref>。その為、母機の一式陸攻の多くが撃墜され未帰還率が高くなった<ref>牧野育雄『最終決戦兵器「秋水」設計者の回想―未発表資料により解明する究極 のメカニズム』光人社p183</ref>。アメリカ軍の警戒が厳重な中で、桜花は射程距離が限られており、母機が十分な護衛機無しで投下地点となる目標の近距離まで到達する必要がある為に、多数のアメリカの迎撃戦闘機を鈍重な爆撃機で突破しなければならない状況では、桜花を使用した攻撃が成功する確率は低かった。その為、桜花母機が最初に接触する敵機動部隊の外周に配置されたピケットラインの駆逐艦に対し攻撃するケースが多くなり、戦果は駆逐艦に集中する事となった<ref name="世界113"/>。
 
== 歴史 ==