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『[[神皇正統記]]』に「陽神(おかみ)'''陰神'''(めがみ)」と表記されているように、[[陰陽思想]]の下では女神は「陰」に比定される(『神統記』内では陰神の表記が度々用いられている)。また、日本では女神の呼称の他に「'''姫神'''(ひめがみ)」という言葉を用い、これに対して男神を「彦神(ひこがみ)」と呼称する(『広辞苑 第六版』岩波書店より)。
 
== 山神と女神の関係 ==
日本では[[山神]]は女神の場合が多く(後述書 p.103)、山神が男神の場合、[[狩猟]]・[[伐採]]・[[芸能]]を司る<!-- 同 p.103. -->。水や生命を育む森・山は基本的に女性原理として表現されるため、山に男女で入ると女神が嫉妬したり、女性の入山自体を嫌う話も多いとされ、山神が生産を司る以上、日本語の「ヲンナ」は「ヲミナ」=産むの意であると捉えられている<ref>[[千葉公慈]] 『知れば恐ろしい 日本人の風習』 [[河出文庫]] 2016年 ISBN 978-4-309-41453-9 p.103.</ref>。
 
== 女神と笑いの関係 ==
ギリシア神話には悲しみに沈んだ大地の女神[[デメテル]]にバウボという女が自らの性器を見せ、笑わせ、大地の生産力を回復させた話があり、日本神話にも[[アメノウズメ]]が性器を見せ、神々が笑い、アマテラスが口を開いた話が見られ、怒れる自然(デメテルやアマテラス)に豊穣多産を回復させるために行う話の類型であり<!-- 後述書 p.104. -->、自然を再生させることは、女神を笑わせ、機嫌を取り戻すことで、そうした神話(女性器を見せることで女神の笑いを取る)として表現されたものと[[松本信広]]は解釈している<ref>[[古川のり子]] 『昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話学』 [[角川ソフィア文庫]] 2016年 ISBN 978-4-04-400080-6 p.104.</ref>。関連は不明だが、古墳時代の女性埴輪の中には性器を強調したものがみられる<ref>『女性はにわ その装いとしぐさ』 [[埼玉県立博物館]] 1998年 p.28.</ref>。
 
== 備考 ==