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'''Hu-BASIC'''(ヒューベーシック)は、[[北海道]]に本社を持つ[[ソフトウェア|ソフトハウス]]、[[ハドソン]]('''Hu'''dson)社(現在の[[コナミデジタルエンタテインメント]])が[[シャープ]]の[[パソコン]]である[[MZ-80K]]向けに開発した[[BASIC]]言語である。シャープのパ名称はハドの社名('''Hu'''dson)に由来する。

MZシリーズが標準で採用したシャープ製の[[S-BASIC]]は、[[PET 2001|PET]]に由来する命令セットであるため大勢を占めたマイクロソフト系のBASICからの移植性は低く、かった。対してHu-BASICはMS-BASICと同じ命令体系を持つHu-BASICはち、それらからのソフトウェアの[[移植 (ソフトウェア)|移植]]がより容易であった。後にシャープAV事業部から発売された[[X1 (コンピュータ)|X1]]シリーズにも移植され、X1シリーズ、並びに[[MZ-700]]ではHu-BASICが標準添付のBASICインタプリターとなっされた。MZ-80K系の機種に対してのみ、バグを多く含んだものの、BASICコンパイラが開発発売されている。後に[[ファミリーコンピュータ]]用として発売された[[ファミリーベーシック]]採用された「NS-Hu BASIC」も同一のブランドであり、一部同様の特徴を持ち合わせてはいるが、機能的にはかなり異なる。その他、[[サムスン]]が[[韓国]]で1982年に発売した[[SPCシリーズ]]でも採用されている。
 
==特徴==
[[ファイル:Hu-BASIC X1.png|thumb|right|320px|Hu-BASIC (スクリーンショット)<br />シャープX1用フロッピー版]]
*シャープの[[ポケットコンピュータ]]や[[富士通]]の[[F-BASIC]]などと同じく、命令文に省略形式が存在し、“LOCATE”は“LOC.”、“FOR”、“NEXT”はそれぞれ“F.”、“N.”と入力することでタイピングの手間を減らすことができた。
*同時期のMS-BASICに比べ内部構造が洗練されており、実行速度も高速であった。
*通常[[ROM-BASIC]]ではカセットテープの入出力しかサポートないため、ランダムアクセス用の命令自体が実装されていないが、[[MZ-2000]]/[[MZ-2000#MZ-2200|2200]]用のVersion 2.0以降やX1用は[[RAMディスク]]に対応しており、RAMディスクを利用可能な環境であれば、テープ版であってもランダムアクセス処理を可能にしていた。
**他機種のフロッピーディスクに対応しないBASIC([[ROM-BASIC]])ではカセットテープの[[シーケンシャルアクセス]]しかサポートしないため、ランダムアクセス用の命令自体が実装されていないことがほとんどであった。
*ディスクのフォーマットは共通になっており、別の機種でもに依存せずファイル読み書きすることが可能になっており、いる。そのためMZでは、純正のS-BASICとデータディスクの裏表の扱いが反転している。
**後にX1のHu-BASICを軸に開発された[[Oh!X#THE SENTINEL|S-OS"SWORD"]]でもこのディスクフォーマットが用いられた。
 
元々単体製品だったゆえにいろいろな機能を盛り込んだことにより、BASIC本体は大きくなったため、ユーザーが利用可能なフリーエリアは他の環境よりも狭くなっている。64KiB64[[キビバイト|KiB]]の主記憶が実装されたX1用であってもその空きフリーエリアは20KiB程である。その後X1turboになる際、ファイル管理ルーチン、グラフィック描画ルーチン、[[機械語モニタ]]プログラム、日本語変換機能をシャドーROMに追い出しフリーメモの確保に成功アを増やしている(turbo BASIC)。X1F以降に標準搭載されたV2.0では命令文のうち機能重複しているものや使用頻度の低いものを削除してフリーエリアを増やせるようになっている(NEW BASIC)。
 
==バージョン==
{{節スタブ|1=MZ版のラインナップ|date=2017年3月}}
===シャープX1用===
;CZ-8CB01 V1.0
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:X1F/G/twinに付属。NEW BASICとも呼ばれる。X1turbo開発時に得たノウハウをフィードバックし、グラフィック描画速度を大幅に向上させ、漢字も扱いやすくなった。反面、削除された命令もあり、広く利用されたV1.0に対する互換性が低かったため、利用があまり進まなかった。
;CZ-8FB02
:X1turboシリーズ(CZ-850C(model10を除く)に付属。turbo BASICとも呼ばれる。400ライン表示などのX1turboのハードをサポートし、グラフィック描画速度も改善、全角文字を半角英数字と同等に扱えるようになった。CZ-8CB01/8RB01/8FB01 V1.0に対する上位互換性は良好だが、シャドーROMをコールする[[オーバーヘッド]]のため全体的な速度はCZ-8CB01/8RB01/8FB01より遅い。
;CZ-8CB02
:CZ-8FB02のテープ版。CZ-850CX1turbo model10に付属。テープ版でありながら、漢字が使え、機能はフロッピーの操作が可能。VRAMのディスク版と同等であり、ハードウェアを増設すればそのままフロッピーディスクドライブ、VRAM、シリアルマウスI/F増設にの操作対応可能。本体への付属のみで単体販売はされていない。
;CZ-8FB03
:X1turboZII・ZIIIに付属。New Z-BASICとも呼ばれる。X1turboZで追加されたAV機能をサポートした。
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===ファミリーベーシック用(NS-Hu BASIC)===
[[ファミリーベーシック#バージョン]]を参照。
 
===サムスンSPC用===
;V1.0
:SPC-1000に付属。
 
===PC-8001mkII用===
;mini Hu-BASICコンパイラー
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==関連項目==
*[[Human68k]] - X1の後継機[[X68000]]の[[オペレーティングシステム]]。シャープとハドソンが共同開発している。
*[[S-BASIC]] - シャープが自社開発したMZシリーズ用のBASIC。
*MZシリーズのBASICには、他にシャープによる[[S-BASIC]]、[[デービーソフト|dbソフト]]による[[dB-BASIC]]などがある。
*[[dB-BASIC]] - [[デービーソフト]]が開発したMZシリーズおよびX1シリーズ用のBASIC。
 
{{BASIC}}