「ラ・ラ・ランド」の版間の差分

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| 原案 =
| 原作 =
| 製作 = {{仮リンク|フレド・バーガー (プロデューサー)|en|Fred Berger (producer)|label=フレッド・バーガー}}<br>{{仮リンク|ジョーダン・ホロウィッツ|en|Jordan Horowitz}}<br>{{仮リンク|ゲイリー・ギルバート|en|Gary Gilbert}}<br>[[マーク・E・プラット]]<br>ゲイリ|マギルバープラッ]]
| 製作総指揮 =
| ナレーター =
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| 音楽 = [[ジャスティン・ハーウィッツ]]
| 主題歌 =
| 撮影 = [[リヌス・サンドグレン]]
| 編集 = [[トム・クロス]]
| 製作会社 = [[サミット・エンターテインメント]]<br />{{仮リンク|ブラック・レーベル・メディア|en|Thad Luckinbill}}<br />TIKフィルムズ<ref>{{cite web|title=Lionsgate Seals $1.5 Billion Deal With China’s Hunan TV|url=http://variety.com/2015/biz/asia/lionsgate-seals-co-finance-co-production-pact-with-chinas-hunan-tv-1201454954/|website=Variety|accessdate=1 March 2017}}</ref><ref>{{cite web|title=Will China Go Gaga for ‘La La Land’?|url=http://blogs.wsj.com/chinarealtime/2017/01/25/will-china-go-gaga-for-la-la-land/|website=Wall Street Journal|accessdate=1 March 2017}}</ref><br />インポスター・ピクチャーズ<br />{{仮リンク|ギルバート・フィルムズ|en|Gary Gilbert}}<br />[[マーク・E・プラット|マーク・プラット・プロダクションズ]]
| 製作会社 = ギルバート・フィルムズ<br />インポスター・ピクチャーズ<br />マーク・プラット・プロダクションズ
| 配給 = {{Flagicon|USA}} [[サミット・エンターテインメント]]<br />{{Flagicon|JPN}} [[ギャガ]]/[[ポニーキャニオン]]
| 公開 = [[2016年]][[8月31日]]<br />([[ヴェネツィア国際映画祭]])<br />{{Flagicon|USA}} [[2016年]][[12月29日]]<br />{{Flagicon|JPN}} [[2017年]][[2月24日]]
| 上映時間 = 128分
| 製作国 = {{USA}}
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| video1 = [https://www.youtube.com/watch?v=tlyqz57sHgM 「ラ・ラ・ランド」本予告]
}}
『'''ラ・ラ・ランド'''』(原題: '''''La La Land''''')は、[[2016年]]に公開された[[アメリカ合衆国]]で公開された[[ミュージカル映画|ミュージカル]]である・[[ロマンティック・コメディ]]・ドラマ映画。脚本監督は[[デミアン・チャゼル]]、主演は[[ライアン・ゴズリング]]と[[エマ・ストーン]]が務めた。この映画のタイトルは[[ロサンゼルス]]と「現実から遊離した状態」を表している
 
チャゼルは2010年に『ラ・ラ・ランド』の脚本を執筆したが、脚本に変更を加えずにプロジェクトに出資するスタジオを見つけることができなかった。2014年にチャゼルの映画『[[セッション (映画)|セッション]]』の批評的、商業的成功を受け、プロジェクトは[[サミット・エンターテインメント]]にピックアップされた。作品は2016年8月31日に[[第73回ヴェネツィア国際映画祭]]オープニング作品としてプレミアを迎え<ref>{{Cite web|url=http://www.cinemamente.com/la-la-land-venezia-72/|title=La La Land di Damien Chazelle apre Venezia 73|accessdate=2016-06-18}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/damien-chazelles-la-la-land-903896|title=Damien Chazelle's 'La La Land' To Open Venice Film Festival|accessdate=2016-06-18}}</ref>。全米での興行収入は2017、同112末時点9日にはアメリカ合衆国公開された。3000万ドルの製作予算に対し1世界で37000万ドルの[[興行収入]]突破している<ref>{{Cite web|publisher=映画.com|url=http://eiga.com/news/20170131/16/|title=【全米映画ランキング】「スプリット」V2 「バイオハザード」完結編は4位デビュー|accessdate=2017-02-16}}</ref>
 
『ラ・ラ・ランド』は2016年最高の映画の1つとして批評的な成功を得た。批評家はチャゼルの脚本・監督、ゴズリングとストーンの演技、[[ジャスティン・ハーウィッツ]]の映画音楽、ミュージカル・ナンバーを賞賛した。{{仮リンク|第74回ゴールデン・グローブ賞|label=第74回|en|74th Golden Globe Awards}}[[ゴールデングローブ賞]]では史上最多ノミネートされた7部門すべて受賞獲得し<ref name=eiga170109>{{cite news|url=http://eiga.com/news/20170109/6/|title=ゴールデングローブ賞発表 「ラ・ラ・ランド」が史上最多7部門を受賞|newspaper=映画.com|date=2017-01-09|accessdate=2017-02-16}}</ref>。[[、{{仮リンク|8970英国アカデミー賞|label=第70回|en|74th British Academy Awards}}[[英国アカデミー賞]]では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。[[1997年第89回アカデミー賞]]では『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』(1997年)、『[[イヴの総て]]』(1950年)に並ぶアカデミー史上最多14ノミネート(13部門)を受け<ref>{{Cite web|publisher=T-SITEニュース|url=http://top.tsite.jp/entertainment/cinema/i/34058182/|title=【第89回アカデミー賞】ライアン・ゴズリング主演『ラ・ラ・ランド』が本年度最多13部門14ノミネートを記録!『タイタニック』に並ぶ快挙!|accessdate=2017-02-16}}</ref>、同年最多[[アカデミー監督賞|監督賞]]、[[アカデミー主演女優賞|主演女優賞]](エマ・ストーン)、[[アカデミー撮影賞|撮影賞]]、[[アカデミー作曲賞|作曲賞]] 、[[アカデミー歌曲賞|歌曲賞]](「{{仮リンク|シティ・オブ・スターズ|en|City of Stars}}」)、[[アカデミー美術賞|美術賞]]の6部門を受賞した。
 
== ストーリー ==
以下は発表されている脚本も参考にした<ref name="script1304">{{cite web|url=http://www.la-screenwriter.com/wp-content/uploads/2017/02/LA-LA-Land.pdf|title=LA LA LAND - April 2013|date=2013-04|first=Damien|last=Chazelle|authorlink=デミアン・チャゼル|publisher=LA Entertainer|accessdate=2017-03-03|format=PDF|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170303114130/http://www.la-screenwriter.com/wp-content/uploads/2017/02/LA-LA-Land.pdf|archivedate=2017-03-03}}</ref><ref name="undated_script">{{cite web|url=http://www.lionsgateawards.com/#la-la-land/screenings|title=LA LA LAND|first=Damien|last=Chazelle|authorlink=デミアン・チャゼル|publisher=[[ライオンズゲート]]|accessdate=2017-03-03|format=PDF}}</ref>。
 
=== プロローグ・冬 ===
舞台は[[ロサンゼルス]]。[[高速道路]]は朝の大渋滞となっており、多くのドライバーがいらつきから[[クラクション]]を鳴らしている。中からひとりの女性が降りたことをきっかけに、オープニング・ナンバー "''Another Day of Sun''" が始まる{{efn|name=OPnumber}}<ref>{{YouTube|dnne1XDWJvk|『ラ・ラ・ランド』Music PV "Another day of sun" - ギャガ公式チャンネル}}</ref>。
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== キャスト ==
{{div col|2|30em}}
* [[ライアン・ゴズリング]] - セバスチャン・ワイルダー、ジャズ・ピアニスト
* [[エマ・ストーン]] - ミア・ドーラン
* [[JジョンK・シモレジェ]] - ビル、レキートランの経営者
* [[ローズマリー・デウィット]] - セバスチャンの姉
* [[フィン・ウィットロック]] - グレッグ
* [[ジェシカ・ローゼンバーグ]]  - アレクシス
* [[ローズマリー・デウィット]] - セバスチャンの姉
* [[ミーガン・フェイ]] - ミアの母親
* [[ジェイソン・フュークス]] - カルロ、ミアに執着する脚本家
* [[ジェシカ・ローゼンバーグ]] - アレクシス
* [[ソノヤ・ミズノ]] - ケイトリン
* {{仮リンク|キャリー・ヘルナンデス|en|Callie Hernandez}} - トレイシー
* [[ジョンJレジェK・シモ]] - キービル、レトランの経営者
* [[トム・エヴェレット・スコット]] - デヴィッド
* [[ミーガン・フェイ]] - ミアの母親
* {{仮リンク|デイモン・ガプトン|en|Damon Gupton}} - ハリー
* [[{{仮リンク|ジェイソン・ュークス]]|en|Jason Fuchs}} - カルロ、ミアに執着する脚本家
* [[ジョシュ・ペンス]] - ジョシュ
* [[アンナ・チャゼル]] - サラ
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ドラム奏者でもあるデミアン・チャゼルは熱狂的なミュージカル映画ファンである<ref name="THR" />。2010年、チャゼルは『ラ・ラ・ランド』の脚本を書いたが、当時のチャゼルには映画界は手の届かない存在であった<ref name=prewhiplash>{{cite web|last1=Hipes|first1=Patrick|last2=Patten|first2=Dominic|title=Ryan Gosling & Emma Stone Circling Damien Chazelle's 'La La Land'|url=http://deadline.com/2015/04/ryan-gosling-emma-stone-damien-chazelle-la-la-land-1201409697/|accessdate=August 20, 2015|publisher=[[Deadline.com]]|date=April 14, 2015}}</ref>。この作品の案は、クラシックなミュージカルを踏襲するが、いつもうまくいく訳ではない日常生活に根差したものであり<ref name="THR" />、ロサンゼルスに夢を持ってやってくる人々へ敬意を表するものとなった<ref name="TG" />。[[ハーバード大学]]在学中、チャゼルは同級生の[[ジャスティン・ハーウィッツ]]と共にこの案の映画化を決心した。2人は[[ボストン]]のジャズ・ミュージシャンについての低予算ミュージカル映画『''[[::en:Guy and Madeline on a Park Bench|Guy and Madeline on a Park Bench]].'' 』を卒業制作として製作し、コンセプトを掘り下げた<ref name="TheHR">{{cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/features/la-la-land-unrealistic-hollywood-dream-critical-acclaim-942793|title=How 'La La Land' Went From First-Screening Stumbles to Hollywood Ending|author=Rebecca Ford|work=[[The Hollywood Reporter]]|date=November 3, 2016|accessdate=November 3, 2016}}</ref><ref name="Boston">{{cite web|last1=Goldstein|first1=Meredith|title='La La Land' could have been set in Boston|url=https://www.bostonglobe.com/lifestyle/names/2016/09/13/land-could-have-been-set-boston/4f5dyIclwCdujpRC059w6L/story.html|website=Boston Globe|accessdate=September 20, 2016}}</ref>。チャゼルは『[[マンハッタ]]』(1921年)や『[[これがロシヤだ]]』(1929年)など、ある1つの都市を称える1920年代のシティ・シンフォニー映画に感銘を受けていた<ref name="NYLA" />。卒業後の2010年、2人はロサンゼルスに転居して脚本を執筆し続けたが、舞台をボストンからロサンゼルスに移すなど若干の修正が加えられた<ref name="TheHR" />。
 
{{quotequotation|「アメリカの他の都市と比較してロサンゼルスならなおさら地域の歴史に無頓着である。しかし不思議なことに、調べる気になればタマネギの皮を剥くように少しずつ本当の姿が見えてくる<ref name="NYLA" />。」}}
ロサンゼルスをパリやサンフランシスコの魅力に合わせようとするのではなく、交通、[[スプロール現象]]、そして空など街の特徴に焦点を当てた<ref name="NYLA" />。この映画の様式は[[ジャック・ドゥミ]]の『[[シェルブールの雨傘]]』や『[[ロシュフォールの恋人たち]]』の影響を受けている。特に『ロシュフォール』ではダンスやジャズ関連、そしてそれ以外からも影響を受けている<ref name="PH">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/08/damien-chazelle-la-la-land-venice-film-festival-1201810810/|title=Damien Chazelle's 'La La Land', An Ode To Musicals, Romance & L.A., Ready To Launch Venice And Oscar Season|author=Pete Hammond|publisher=[[Deadline.com]]|date=August 30, 2016|accessdate=October 9, 2016}}</ref>。また作中、『[[踊るニュウ・ヨーク]]』、『[[雨に唄えば]]』、『[[バンド・ワゴン]]』などのハリウッドのクラシック映画のオマージュ的映像が多数含まれている<ref name="CT">{{cite web|url=http://www.chicagotribune.com/entertainment/movies/ct-ryan-gosling-interview-la-la-land-toronto-film-fest-20160911-column.html|title=Ryan Gosling sings, dances, reads in margins of Gene Kelly's annotated script|author=Michael Phillips|work=[[Chicago Tribune]]|date=September 12, 2016|accessdate=October 10, 2016}}</ref>。また前作『[[セッション (映画)|セッション]]』と登場人物やテーマが類似している。チャゼルは「どちらもアーティストとして、夢と現実の差に悩みを持っている。『ラ・ラ・ランド』はそれに関しての怒りはだいぶ抑えてある」と語った<ref name="EW">{{cite web|url=http://www.ew.com/article/2016/08/30/ryan-gosling-emma-stone-la-la-land|title=La La Land director on the 'timeless glamour' of Ryan Gosling & Emma Stone|author=Joe McGovern|work=[[Entertainment Weekly]]|date=August 30, 2016|accessdate=October 10, 2016}}</ref>。またチャゼルはどちらの作品もハリウッドでの映画製作者としての経験を反映させていると語った<ref name="TG" />。特に『ラ・ラ・ランド』では、[[ショッピングセンター]]と高速道路だらけというロサンゼルスのイメージを膨らませながら西海岸に転居した自身の経験を織り込んでいる<ref name="NYLA">{{cite web|url=http://mobile.nytimes.com/2016/11/06/movies/la-la-land-stars-ryan-gosling-emma-stone-and-los-angeles.html?referer=https://www.google.co.in/|title=L.A. Transcendental: How ‘La La Land’ Chases the Sublime|author=Mekado Murphy|work=[[The New York Times]]|date=November 4, 2016|accessdate=November 5, 2016}}</ref>。
 
誰も知らない曲を使用したオリジナルの現代ミュージカルに出資する撮影所スタジオはなかなかなく、何年も製作することができなかった。またジャズに関して『[[ハリウッド・リポーター]]』誌は「絶滅したジャンル」とまで言い切った。チャゼルはハーウィッツとのコンビが無名であるため出資されないのだと考えた<ref name="LATimes" /><ref name="TheHR" />。チャゼルはプロデューサーを探し、友人たちを介して知り合ったフレッド・バーガー、ジョーダン・ホロウィッツがプロデューサーとして参加した。[[フォーカス・フィーチャーズ]]に予算100万ドルとして脚本を送った。フォーカス社は男性主人公をジャズ・ピアニストではなくロック・ミュージシャンに替える、オープニング曲を別の曲に差し替える、最後のほろ苦いシーンをカットするなど、チャゼルが作品の特色であり重要事項と考えていた部分の多くの変更を要求した。チャゼルは大きな変更を望まなかったため、このプロジェクトを破棄して別の方法を探すことにした<ref name="TheHR" />。
 
その後チャゼルはより出資されやすくリスクの少ないコンセプトの『セッション』を執筆した<ref name="TomHanks">{{cite web|url=http://deadline.com/2016/09/telluride-film-festival-tom-hanks-praises-la-la-land-sully-q-a-1201813204/|title=Tom Hanks Interrupts His Own 'Sully' Q&A To Lavishly Praise 'La La Land'&nbsp;– Telluride|author=Pete Hammond|publisher=[[Deadline.com]]|date=September 3, 2016|accessdate=October 9, 2016}}</ref>。2014年1月の[[サンダンス映画祭]]で初上映され批評家からの高評価を受け、チャゼルは『ラ・ラ・ランド』製作への努力を続けた<ref name="TheHR" />。1年後、[[第87回アカデミー賞]]において『セッション』が[[アカデミー作品賞|作品賞]]を含む5部門にノミネートされ、330万ドルの製作費であったが世界中で5千万ドルの興行収入をあげ、映画製作会社からチャゼルの次の作品に注目されるようになった<ref name="LATimes" />。
 
脚本を執筆してから5年後<ref name="YM" />、『セッション』の批評的、商業的成功に好印象を持った[[サミット・エンターテインメント]]とブラック・レーベル・メディアは[[マーク・E・プラット]]をプロデューサーに迎え『ラ・ラ・ランド』製作への出資および配給に同意した<ref name="TG" />。『[[ステップ・アップ]]』シリーズの製作に関わった[[ライオンズゲート]]の''Patrick Wachsberger'' パトリック・ワックスバーガーは、低予算では高品質ミュージカル映画は製作できないと考えており、チャゼルに予算を上げるよう勧めた<ref>{{cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/patrick-wachsberger-lionsgate-twilight-divergent-932343|title=Zurich: Lionsgate's Patrick Wachsberger on His Journey From Jerry Lewis to 'Twilight,' 'La La Land'|author=Scott Roxborough|work=[[The Hollywood Reporter]]|date=September 25, 2016|accessdate=October 10, 2016}}</ref>。
 
=== キャスティング ===
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[[2014年]]6月5日、デミアン・チャゼルが自身の脚本を基にしたミュージカル映画の製作を企画しており、[[マイルズ・テラー]]と[[エマ・ワトソン]]を主演に迎える方向で調整がなされているとの報道があった<ref>{{Cite web|url=http://www.thewrap.com/miles-teller-emma-watson-circling-damien-chazelles-musical-la-la-land-exclusive/|title=Miles Teller, Emma Watson Circling Damien Chazelle’s Musical ‘La La Land’ (Exclusive)|accessdate=2016-05-19}}</ref>。しかしワトソンは2017年の映画『[[美女と野獣 (2017年の映画)|美女と野獣]]』出演のため降板し、テラーは長期間に亘る交渉の結果降板した<ref name=prewhiplash />。チャゼルは登場人物の年齢を上げ、ロサンゼルスに来たばかりの若者ではなく、夢への挫折の経験を持つ役柄に変更した<ref name="TheHR" />。
 
[[2015年]]4月14日、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが主役候補として検討されていると報じられた<ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2015/04/ryan-gosling-emma-stone-damien-chazelle-la-la-land-1201409697/|title=Ryan Gosling & Emma Stone Circling Damien Chazelle’s ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref>。30日には両名の出演が確定した<ref name="Wrap">{{Cite web|url=http://www.thewrap.com/power-rangers-kristen-stewarts-american-ultra-land-release-dates/|title=‘Power Rangers,’ Kristen Stewart’s ‘American Ultra’ Land Release Dates|accessdate=2016-05-19}}</ref>。7月8日、[[ジェシカ・ローゼンバーグ]]、[[ソノヤ・ミズノ]]、{{仮リンク|キャリー・ヘルナンデス|en|Callie Hernandez}}ら3名がミアのルームメイトとして出演することが決まった<ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2015/07/la-la-land-movie-sonoya-mizuno-jessica-rothe-callie-hernandez-damien-chazelle-1201472512/|title=Sonoya Mizuno, Jessica Rothe & Callie Hernandez Move Into ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref>。10日、[[J・K・シモンズ]]と[[フィン・ウィットロック]]が本作に出演すると報じられた<ref>{{Cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/jk-simmons-reunite-whiplash-director-807738|title=J.K. Simmons to Reunite With 'Whiplash' Director for 'La La Land' (Exclusive)|accessdate=2016-05-19}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://eiga.com/news/20150714/6/|title=「セッション」監督とJ・K・シモンズ、新作ミュージカル映画で再タッグ|accessdate=2016-05-19}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/la-la-land-adding-american-807898|title='La La Land' Adding 'American Horror Story' Actor Finn Wittrock (Exclusive)|accessdate=2016-05-19}}</ref>。8月4日、[[ローズマリー・デウィット]]と[[ジョン・レジェンド]]の出演が決まった<ref>{{Cite web|url=http://variety.com/2015/film/news/john-legend-la-la-land-musical-1201556225/|title=John Legend in Talks to Join Emma Stone and Ryan Gosling in Musical ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2015/08/rosemarie-dewitt-la-la-land-cast-ryan-gosling-emma-stone-1201491314/|title=Rosemarie DeWitt Chimes In For ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref>。10日、ミーガン・フェイが本作に出演すると報じられた<ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2015/08/tony-sirico-joins-woody-allenmovie-meagen-fay-cast-in-la-la-land-1201496699/|title=Tony Sirico Joins Woody Allen’s Latest; Meagen Fay Tunes Up For ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref>。11日、[[{{仮リンク|ジェイソン・ュークス]]|en|Jason Fuchs}}が本作に出演する契約を結んだとの報道があった<ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2015/08/jon-magaro-war-machine-jason-fuchs-la-la-land-1201497399/|title=John Magaro Joins ‘War Machine’; Jason Fuchs Moves To ‘La La Land’|accessdate=2016-05-19}}</ref>。
 
エマ・ストーン演じるミアは、女優を目指すがなかなか叶わず、オーディションの合間にロサンゼルスにあるワーナー・ブラザースの喫茶店でバリスタとして働く<ref name="LATimes" />。ストーンは8歳の時に『[[レ・ミゼラブル (ミュージカル)|レ・ミゼラブル]]』を鑑賞してからのミュージカル・ファンで、「突然歌いだすのがいつも夢だった」と語っており、好きな映画として1931年の[[チャーリー・チャップリン]]のロマンチック・コメディ『[[街の灯]]』を挙げている<ref name="LATimes" /><ref name="THR" />。子供の頃[[チアリーダー]]に所属し、バレエも1年間だけ習っていた<ref name="LATimes" />。15歳で女優を目指して母親と共にハリウッドに転居したが、最初の1年はオーディションに落ち続けて苦悩していた。たとえ役を得ても、台詞は1行だけであった<ref name="BBC" />。ミアの役は自身の経験を反映しており、映画にも活かされている<ref name="EW" />。
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| Label = [[インタースコープ・レコード]]
}}
『ラ・ラ・ランド』の映画音楽プロデュース、[[デミアン・チャゼルの[[ハーバード大学]]監督時代前作同級生である[[ジャスティン・ハーウィッツ]]が『''[[::en:Guy and Madeline on a Park Bench|Guy and Madeline on a Park Bench]].'' 』、『[[セッション (映画)|セッション]]』の前2作品に引き続き、[[ジャスティン・ハーウィッツ]]いて手担当けた<ref>{{Cite web|publisher=CDJournal|url=http://www.cdjournal.com/main/news/-/74739|title=映画「ラ・ラ・ランド」オリジナル・サウンドトラックの発売が決定|accessdate=2017-02-18}}</ref>。
[[ジョン・レジェンド|ジョン・スティーブンス]]、ハーウィッツ、{{仮リンク|マリウス・デ・ヴリーズ|en|Marius de Vries}}、アンジェリーク・シネルによって書かれた「スタート・ア・ファイア」を除いて、{{仮リンク|パセク&ポール|en|Pasek and Paul|label=ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール}}が作詞を手がけた。
 
2016年12月9日に[[インタースコープ・レコード]]によってサウンドトラックのアルバムがリリースされ、ハーウィッツの映画音楽とキャストによってパフォーマンスされた歌が収録された。
2017年2月には、[[全英アルバムチャート|全英アルバム売上チャート]]の1位を獲得。ミュージカル映画がチャート1位を獲得したのは、2013年『[[レ・ミゼラブル (2012年の映画)|レ・ミゼラブル]]』以来となる<ref>{{Cite web|publisher=MTV JAPAN|url=http://www.mtvjapan.com/news/cinema/28320|title=『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラック、全英アルバム・チャートの首位に|accessdate=2017-02-18}}</ref>。
 
{{Tracklist
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|-
|}
 
== エピソード ==
{{複数の問題
| section = 1
| 出典の明記 = 2017年3月
| 雑多な内容の箇条書き = 2017年3月
}}
* 本作では劇中に様々な形でハリウッドの古典作品が引用されている。『[[カサブランカ (映画)|カサブランカ]]』のセットという建物や、『[[理由なき反抗]]』になぞらえて主人公たちが[[グリフィス天文台]]を訪れるシーンがある{{r|undated_script|tsite170303location}}。
* 本作では、アメリカのジャズミュージシャン [[セロニアス・モンク]]がアレンジした、日本の作曲家 [[瀧廉太郎]] による「[[荒城の月]]」が使用されており、劇中でセバスチャンがモンクのレコードをかけながらこの曲を練習しているシーンがある(なお、クレジット表記はモンクのバージョンにならい「Japanese Folk Song」となっている)。
* 本作でレストランの経営者として出演している[[J・K・シモンズ]]は、監督デミアン・チャゼルの前作『セッション』で指揮者役を演じていた役者である<ref>{{cite web|url=https://www.theguardian.com/film/2015/feb/23/jk-simmons-best-supporting-actor-oscar-whiplash|title=JK Simmons wins best supporting actor Oscar for Whiplash|publisher=[[ガーディアン]]|author=Ben Beaumont-Thomas|date=2015-02-23|accessdate=2017-03-04}}</ref>。
* セバスチャンは、自身が夢見るジャズクラブでは鶏肉料理をメインにすると語るシーンがあるが、その時に言及した[[チャーリー・パーカー]]には実際に「バード」というあだ名があり、その由来の一説にはフライドチキンがある。
* セブが乗る車は当初1996年式の[[ジオ・プリズム]]とされていたが{{r|script1304}}、後の脚本では1983年式の[[ダッジ|ダッジ・リヴィエラ]]に変更されている{{r|undated_script}}{{efn|作曲を担当した[[ジャスティン・ハーウィッツ]]は、当初オープニング・ナンバーに "''Traffic''" という題を付けていたが、後に "''Another Day of Sun''" に変更されたことを語っている<ref>{{cite web|url=https://genius.com/La-la-land-cast-another-day-of-sun-annotated|title=Another Day of Sun|publisher=Genius|accessdate=2017-03-03}}</ref>。2013年4月版と書かれた脚本にはこの曲が旧題で掲載されているが{{r|script1304}}、日付の記載が無い最終版では新題が使われている{{r|undated_script}}。|name="OPnumber"}}。
* 冒頭、高速道路上で歌われる "''Another Day of Sun''" は、105フリーウェイと110フリーウェイの交差地点を借り切ってワンカットで撮影された{{r|tsite170303location}}。またミアとセブが夕焼けの坂で踊るシーン ("''A Lovely Night''") も、撮影上の制約から6分間のシーンがワンカットで撮影された{{r|tsite170303location}}。
 
== 脚注 ==
553 ⟶ 540行目:
 
==外部リンク==
* {{Official website|gaga.ne.jphttp:/lalaland/www.lalaland.movie}}{{en icon}}
* {{Official website|gaga.ne.jp/lalaland/}}{{jp icon}}
* {{Twitter|lalaland0224|ラ・ラ・ランド}}
* {{IMDb title|3783958}}
* [http://www.lalaland.movie/ La La Land - Official Movie Site]
* {{Mojo title|lalaland}}
* {{Rotten Tomatoes|la_la_land}}
* {{Metacritic film|la-la-land}}
* {{allcinema title|358727|ラ・ラ・ランド}}
* {{Kinejun title|84681|ラ・ラ・ランド}}
* {{IMDbMovie titleWalker|3783958|La La Landmv61139}}
 
{{英国アカデミー賞作品賞}}