「ペーパードライバー」の版間の差分

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== 運転免許取得の意義 ==
[[モータリゼーション]]の発達により[[日本の運転免許|運転免許]]取得者が増えた結果、[[公共機関|公的機関]]の発行した[[身分証明書]]として運転免許証は世間一般で多用されている<ref>例えば、現代の必須ツールである[[携帯電話]]の新規契約や機種変更にも何らかの身分証明書が必要である。</ref>。また[[自動車]]で業務を行う運送業や自動車で旅客を送迎する職業に就きたい場合は必須であるのは無論、最低限の[[資格]]として取得していなければアルバイトや就職に不利に働くこともあり<ref>大都市圏にオフィスや店舗を構えている場合においても、品物の運搬や営業活動や取引相手の送迎などで車を使うケースがある。</ref><ref>当然のことながら、宅配業務や出張修理を行う業種においては自動車での移動が大前提であるため、免許が無ければそれらの業種に就職するのは困難である。</ref><ref>この他、勤務地の立地条件から自動車での通勤が大前提であるために、免許が無ければ就職するのは困難となるケースも存在する。</ref>、[[職人]]や[[アーティスト]]を目指すにしても最初の下積みに入る段階の門戸が狭まる<ref>たとえば、伝統芸能などの世界における[[付き人]](いわゆる「かばん持ち」)や音楽業界の[[ローディー#ボーヤ、バンドボーイ|ボーヤやバンドボーイ]]などは、少なからず師匠や機材の運転手を兼ねる。</ref>、就職後は運転免許を取得する時間の余裕が無くなる、などの理由から、当面は自動車を購入する予定が無くても、若者が将来のことを考えて運転免許の取得だけは済ませておく、あるいは後々の事を考えて親が子供に運転免許を取得させるというケースは昔も今も非常に多い。その他に自家用車は無くとも、飲み会等の後に友人、同席者の車の運転を代行できる、旅先・帰省先での移動手段としてレンタカーを運転することができるなど、必ずしも免許取得の目的が「自家用車の運転」に限るわけではない。
 
ペーパードライバーは(運転しないので)[[ゴールド免許]]であることが多く、運転免許更新時には優良運転者として講習時間が短くなる、更新手数料が他の一般運転者更新等に比べると安価になるなどのメリットもある。
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一部の[[芸能人]]や[[プロフェッショナルスポーツ|プロスポーツ]]選手などでは、所属先との[[契約]]によって自動車の運転について制限されている者も見られる。特に芸能人については[[交通事故]]、とりわけ[[対人事故]]の加害者となることは、たとえ円滑に示談が成立したとしてもスキャンダル扱いとなり、当面の間は活動の大きな支障となるため、[[ドラマ]]や[[バラエティ番組]]の撮影といった業務上の必要から運転免許の取得・更新はさせても、[[プライベート]]での自動車運転については禁じる[[芸能事務所]]もある<ref>{{Cite news|date=2010-05-08|url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/celebrity/388480/|title=芸能人の交通事故多発の原因は? 制作費削減、スター不在影響|publisher=産経新聞|accessdate=2011-02-14}}</ref>。また、芸能人やスポーツ選手など著名人が運転中に交通事故を起こしたことをきっかけに、それまで事実上黙認状態であった所属の事務所やチームが自動車の運転を禁止した事例もある<ref>一例:{{Cite news|date=2010-06-05|url=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/06/05/03.html|title=二宮和也が衝突事故、「嵐」全員運転禁止に|publisher=スポーツニッポン|accessdate=2011-02-14}}</ref>。[[日本相撲協会]]では[[1985年]]に当時[[前頭]]の[[水戸泉政人|水戸泉]]が交通事故を起こしたのを機に、所属する[[力士]]の自動車運転を全面的に禁止する規則を定め現在に至っており<ref>ただし、力士の運転免許の取得や更新までは禁止していない。</ref>、すなわち運転免許を持つプロの力士は[[序ノ口]]から[[横綱]]まで全員がペーパードライバーということになる<ref>その後の力士の交通事故の事例としては、[[2000年]]に当時[[前頭]]の[[闘牙進|闘牙]]が運転中の乗用車に、赤信号無視で無理に道路を横断しようとした歩行者が衝突し死亡する事故が起きたケースがあり、闘牙は1場所出場停止の処分を受けた。この事故は死亡した歩行者側の責任が極めて大きいものであったが、相撲協会は闘牙が力士の自動車運転禁止の規則を違反を承知して運転しており、死亡事故の当事者となったこと自体を問題視し、出場停止という厳罰を下した。</ref>。
 
多くの国において、少なからぬ大企業がリスクマネジメントやビジネス上の観点から企業首脳の通勤や移動のために[[運転手]]を手配している。
 
また、自動車運転の資格や制度は国・地域毎に大きく異なり、自国では運転免許を取得済みでも国外の赴任先で有効な運転免許が容易に取得できるとは限らなかったり、[[道路交通法|交通法規]]の違いや道路事情・[[治安]]をはじめ、自動車運転自体にまつわる文化土壌や習慣が異なることもある。そのため国際的な展開をしている企業では国外の事業所に赴任した幹部(地域によっては一般社員も)の移動のために、現地の運転資格を持つ(主に現地人の)要員を確保することも多い。
 
この様な形で自分自身で自動車を運転することが無くなった企業幹部も、事実上のペーパードライバーとなる。
 
== 統計 ==