「シェイクスピア級駆逐艦」の版間の差分

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|兵装=・[[:en:BL 4.7 inch /45 naval gun|45口径12cm砲]]×5門<br />・[[QF 3インチ 20cwt高射砲|45口径7.6cm高角砲]]×1門<br />・[[ポンポン砲#QF 2ポンド砲 Mk II|39口径40mm機銃]]×2門<br />・53.3cm3連装[[魚雷発射管]]×2基
}}
'''シェイクスピア級嚮導駆逐艦'''({{Lang-en|''Shakespeare''-class flotilla leader}})は、[[イギリス海軍]]の[[嚮導艦|嚮導]][[駆逐艦]]の艦級<ref name="Conway1906">{{Cite book|author=Randal Gray|editor=Robert Gardiner|title=Conway's All the World's Fighting Ships 1906-1921 |year=1984|publisher=[[:en:United States Naval Institute|Naval Institute Press]]|isbn=978-0870219078|pagepages=7782-83}}</ref>。'''ソーニクロフト型'''と称されることもある<ref name="SoW1994">{{Cite journal|和書|author=|year=1994|month=2|title=イギリス駆逐艦史|journal=[[世界の艦船]]|issue=477|page=40|publisher=[[海人社]]|isbn=978-4905551478}}</ref>。
 
== 来歴 ==
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== 設計 ==
船体の基本的な寸法はマークスマン級やアンザック級と同様であるが、太さと高さが等しい扁平な2本煙突としており、重兵装が相まって、非常に印象的な艦容となった<ref name="Conway1906"/>。また大型の船体で36ノットの速力を実現するため、機関部容積が増大している。また従来の嚮導駆逐艦が3軸推進艦であったのに対し、本級以降、駆逐艦と軌を同じくして2軸推進艦となった。[[ボイラー]]はヤーロウ式重油専焼[[ボイラー#水管ボイラー|水管ボイラー]]、主機は[[ジョン・ブラウン・アンド・カンパニー|ブラウン・カーチス]]式オール・ギヤード・タービンを採用した<ref name="SoW1994"/>。
 
上記の経緯より、本級では艦砲の大口径化が志向された。イギリス海軍では、まず「[[スウィフト_(駆逐艦・初代)|スウィフト]]」および[[F級駆逐艦 (初代)|F級]]「ヴァイキング」で[[:en:BL 6 inch Mk XII naval gun|45口径15.2センチ砲(BL 6インチ砲Mk.XII)]]の搭載が試みられたが、これは不調であった。このため、本級では、[[野砲]]を転用した45口径12cm砲([[:en:BL 4.7 inch /45 naval gun|BL 4.7インチ砲Mk.I]])が採用されることとなった。船首楼甲板と艦尾甲板にそれぞれ背負式に単装砲架を2基ずつ搭載、煙突間のプラットフォームに3番砲を設置した。なお砲盾の後方が開放されていることから、1・4番砲の砲員を2・3番砲の爆風から守るため、2・3番砲を架しているプラットフォームにはブラストスクリーンが設置された<ref name="SoW1994"/>。なお本級では、基線長{{Convert|9|ft|m}}の測距儀({{Lang|en|rangefinder}})を設置して、射撃指揮の効率化を図っている<ref name="Conway1906"/>。
 
また[[高射砲|高角砲]]としては、従来の艦と同様の39口径40mm機銃([[ポンポン砲#QF 2ポンド砲 Mk II|QF 2ポンド砲]])に加えて、45口径7.6cm高角砲([[QF 3インチ 20cwt高射砲|QF 3インチ砲Mk.I]])を搭載した<ref name="SoW1994"/>。
 
[[水雷]]兵装も強化されており、従来の駆逐艦・嚮導駆逐艦の53.3cm連装[[魚雷発射管]]にかえて、本級では、指揮下に入る予定のV/W級と同じ3連装発射管を搭載した<ref name="SoW1994"/><ref name="Conway1906"/>。