「結合係数」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
'''結合係数'''(けつごうけいすう、{{lang-en-short | coupling coefficient}} または {{lang-en-short | inductive coupling factor}})は、[[変圧器]](トランス)の一次巻線と二次巻線との結合の度合いを示す[[無次元数]]である。記号では''k'' で表し、日本語ではどちらも結合係数であるが、定義上ではcoupling coefficientは-1以上+1以下の値をとり<ref>巻線の極性まで記述する場合は-1以上+1までの値をとる</ref>、inductive coupling factorは0以上1までの値をとる<ref>IEC 60050 (Publication date: 1990-10). Section 131-12: Circuit theory / Circuit elements and their characteristics, [http://www.electropedia.org/iev/iev.nsf/display?openform&ievref=131-12-41 IEV 131-12-41 '''Inductive coupling factor''']</ref>。この値が1に近い変圧器を密結合変圧器(または単に変圧器)という。通常の密結合変圧器の結合係数は''k'' = 0.99を超える。この値が1よりも十分に小さく、仕様周波数において[[漏れインダクタンス]]のリアクタンス([[短絡インダクタンス]])、が有効に働くように設計された変圧器を[[変圧器#磁気漏れ変圧器|磁気漏れ変圧器]]という。''k'' = 0.98程度であっても漏れインダクタンスのリアクタンス(短絡インダクタンス)が大きければ磁気漏れ変圧器になり得る。<ref>磁気漏れ変圧器として使うかどうかの区別は結合係数よりも[[短絡インダクタンス]]を指標にするべきである。</ref>
{{出典の明記|date=2012年10月3日 (水) 07:06 (UTC)}}
'''結合係数'''(けつごうけいすう、{{lang-en-short | coupling coefficient}} または {{lang-en-short | inductive coupling factor}})は、[[変圧器]](トランス)の一次巻線と二次巻線との結合の度合いを示す[[無次元数]]である。記号では''k'' で表し、日本語ではどちらも結合係数であるが、coupling coefficientは-1以上+1以下の値をとり<ref>巻線の極性まで記述する場合は-1以上+1までの値をとる</ref>、inductive coupling factorは0以上1までの値をとる<ref>IEC 60050 (Publication date: 1990-10). Section 131-12: Circuit theory / Circuit elements and their characteristics, [http://www.electropedia.org/iev/iev.nsf/display?openform&ievref=131-12-41 IEV 131-12-41 '''Inductive coupling factor''']</ref>。この値が1に近い変圧器を密結合変圧器(または単に変圧器)という。通常の密結合変圧器の結合係数は''k'' = 0.99を超える。この値が1よりも十分に小さく、仕様周波数において[[漏れインダクタンス]]のリアクタンスが有効に働くように設計された変圧器を[[磁気漏れ変圧器]]という。''k'' = 0.98程度であっても漏れインダクタンスのリアクタンスが大きければ磁気漏れ変圧器になり得る。<ref>磁気漏れ変圧器として使うかどうかの区別は結合係数よりも[[短絡インダクタンス]]を指標にするべきである。</ref>
 
== 結合係数の意味 ==