「スウィングル・シンガーズ」の版間の差分

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レ・ドゥブル・シス(Les Double Six)という有名なフランスのヴォーカル・グループに在籍していたワード・スウィングルに率いられて、スウィングル・シンガーズは[[シャルル・アズナヴール]]や[[エディット・ピアフ]]といった歌手たちのバックで歌うセッション・シンガーとして活動を始めた。ミシェル・ルグランのために[[ジャズ]]・ヴォーカルをやっていたが、ミシェル・ルグランが[[映画音楽]]の仕事のため[[ハリウッド]]に去ると、つまらない仕事しかなくなって、スウィングルはやりがいのあるものを探し、[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J・S・バッハ]]の『[[平均律クラヴィーア曲集]]』に目をつけた。そうして作られたアルバム『Bach's Greatest Hits』は大ヒットとなった。
 
1967年に[[ラヴェル]]の[[亡き王女のためのパヴァーヌ]]を録音したが、版権所有者(作曲者の弟エドゥアールの運転手)が、レコードにその演奏を入れることを反対したため、[[ロドリーゴ]]の[[アランフェス協奏曲]]に置き換えられた(Concerto d'Aranjuez • Swingle Singers • "Sounds of Spain")。その後も、亡き王女のためのパヴァーヌは演奏会で取り上げられることはあっても、レコードやCDで発売されてはいない<ref>[http://danslombredesstudios.blogspot.jp/2014/09/unreleased-recording-pavane-for-dead.html Dans l'ombre des studios…(スタジオの陰で……)](英文/仏文)</ref>。
 
[[モダン・ジャズ・カルテット]](MJQ)と共演したJ・S・バッハの『[[G線上のアリア]]』(アルバム『ヴァンドーム広場』収録)も大ヒットとなった。[[ルチアーノ・ベリオ]]のポストモダン交響曲、8声と管弦楽のための『シンフォニア』([[1968年]])は、スウィングル・シンガーズを念頭に置いて書かれたもので、オリジナル録音にも参加している。他にも、現代音楽作曲家ベン・ジョンストン([[:en:Ben Johnston (composer)]])の『Ci-Git Satie』や『Visions and Spels』をレコーディングしている。