「履歴書」の版間の差分

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=== 慣習と傾向 ===
履歴書を一律に指定する法律は無いため、求められる書式や作成方法は一定ではない。日本の場合一部の[[企業]]や[[公共職業安定所]](ハローワーク)などは「手書き」(自筆)で記載するよう指示しているが、[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]([[ワープロソフト|ワープロ]]・[[表計算ソフト|表計算]]など)で作成し、印刷したのを持参するか、[[電子メール|メール]]に添付し送信するよう求める場合もある(パソコンや[[プリンター]]がなく、または電子メールが利用できない場合は、手書きでも構わない)。
 
求人情報などで履歴書の提出を求める場合、
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のどちらにすればよいかを指定することがほとんどなく、応募者も判断に迷うため、[[インターネット]]上でも「パソコン」と「手書き」のどちらが良いかで論争が巻き起こっている<ref>{{Citation|和書|url=http://www.j-cast.com/2009/08/23047653.html|title=転職時の「履歴書」はPCで 「見やすさ」「内容」が重要|newspaper=J-CASTニュース|date=2009-08-23}}</ref>。完全な結論には達していないものの、少なくとも現在は手書き→パソコンへの過渡期を迎えており<ref>{{Citation|和書|title=「履歴書」は消えて、採用活動は効率化する(今はまさに時代の転換点)|url=http://jp.techcrunch.com/archives/20120415rip-paper-resumes/|date=2012-04-18|author=Chris Rickborn|magazine=[[TechCrunch]] Japan}}</ref>、2005年時点で、パソコンを許容する企業も約95%を占めるようになった<ref>{{Citation|和書|title=第1回 履歴書って手書きじゃなきゃダメ?|work=キャリア&転職研究室|publisher=人材バンクネット|url=http://www.jinzai-bank.net/careerlab/info.cfm/qa/001/|date=2005-01-17}}</ref>。
 
英語圏欧米の場合、(日本とは対照的に)手書きの履歴書は、「[[ビジネス]]文書として職業意識やスキル技能が欠けている」 ({{en|unprofessional}}) と看做される、「読みにくい」「[[光学文字認識]](OCR)にかけることが出来無い」などの理由により、企業から別途指定がない限り、必ずパソコンで作成する<ref>{{Citation|chapter-title=Your CV/Resume|url=http://www.englishclub.com/business-english/resumes-cv.htm |title=Resumes, CVs and Covering Letters in English|publisher=EnglishClub|accessdate=2012-07-03}}</ref><ref>{{Citation|chapter=Writing an Effective CV|chapter-url=http://www.drill.cz/en/for-candidates/drill-career-guide/writing-an-effective-cv/ |title=DRILL Career Guide|publisher=Drill Business Services|accessdate=2012-07-03}}</ref>。
 
手書きで履歴書を作成すると、手間と時間はかかるが、パソコンであれば短時間で同じものが何枚も作成([[複写]])できるうえ、誤字や内容の変更(住所の変更、資格の追加など)も容易に修正できる。つまりパソコンを使った方が、多くの企業に応募ができるため、そういった意味では、パソコンで履歴書を作成したほうが有利と考えられ、さらにパソコンがある程度扱えるという証明にもなるが、前述通り「短時間で大量に作成できる」ことから、およそ半数の採用担当者は手間をかけた「手書きの履歴書の方を評価する」という調査結果もある<ref>[[ライフネット生命保険]]調べ、1000人回答:「『パソコン作成よりも手書きを評価する』との回答は全体の51・1%と過半数に達し、『どちらとも言えない』が30・0%。」{{Citation|和書|title=履歴書は手書きが好印象 採用担当者アンケート|url=http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111901000350.html |publisher=共同通信|date=2011-11-19}}</ref>。
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また、「手書きの文字には人柄が表れる」という考えの下で、あえて「手書きの履歴書のみ」という条件をつけ、それ以外は採用しないという企業もある<ref>{{Citation|和書|url=http://www.j-cast.com/kaisha/s/2010/02/24060849.html?p=all |title=「手書きの履歴書」就職に有利は本当か|magazine=J-CAST会社ウォッチ|date=2010-02-24}}</ref>。
 
「手書きに手間と時間をかけるのを嫌うことで、応募者が減る」ため、人事側としては手間が省ける。しかしながら、「手書きの履歴書を書いてくる応募者」が「そうでない応募者よりよい」人材ということは一概に言えず、他の部署にとっては自ら選択肢(応募者)をわざわざ狭めているため、企業全体としては、むしろマイナス要因とも考えられる。

さらに応募者側から見ても、[[就職活動]]において良い印象を与えない。また、合否の判定に仕事のスキルとは関係ない「履歴書や[[エントリーシート]]を書くのに、手間をかけられるか」という条件がまず挙がるため、企業側が求めている人材として「履歴書を手書きで書く熱意」「手書きで丁寧に書けるか」を重視するが、実際は建前であって、単に人事部の手間を省くための方便だと考えられる場合も多い{{要出典|date=2012年7月}}。<!-- 本段落検証困難。執筆者の想像? -->
 
== アメリカの履歴書 ==