「直巻整流子電動機」の版間の差分

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== 特性 ==
出力特性は、電機子電流と界磁電流とが同じであるため、磁気回路が飽和するまで電機子電流の2乗に比例した[[トルク]]を発生する。回転数の上昇に伴い逆起電力が発生して電流が減少し界磁も弱くなるため、トルクが減少し(トルクが回転速度の2乗に反比例する)かつ、電機子電流に[[反比例]]するかたちで回転数が増していく。このため広範囲な回転速度範囲をカバーする特性(直巻特性)となり電気鉄道において重用された。しかしこの特性の裏返しとして、無負荷運転の場合、危険な速度(無拘束速度)まで回転数が上昇し、過大[[遠心力]]による電動機そのものの破壊に至るため、常に何らかの負荷を付けることが必要である<ref>無界磁(残留磁気により弱い界磁が発生している)もしくは極めて弱い界磁での他タイプの直流整流子電動機の運転も、負荷のない状態では危険な速度まで回転数が上昇する。そのため界磁回路の故障時は、どの直流整流子電動機においても、電機子電流を遮断する保護回路が必要である。</ref>。
 
=== 利点 ===