「NHK-FM放送」の版間の差分

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脚注・出典を分離、また実験局で呼出符号があったのは東京・大阪のみ
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放送開始当初は、生放送を除き収録された放送送出メディアは全て[[オープンリール]]式のアナログ・テープ(ステレオでは2トラック、テープ送り速度は秒速19cm)だったが、[[NHK放送技術研究所]]の研究・開発も手伝って、世界のFM放送の中でもいち早くPCMデジタル収録の採用・運用を行い<ref group="注">NHKの独自収録による初のPCMデジタル収録放送は[[1977年]][[8月6日]]の東京ローカル番組での「リクエストアワー」で、[[内田光子]]の[[ピアノ]]による[[フランツ・ヨーゼフ・ハイドン|ハイドン]]作曲の[[ピアノソナタ]]だった。その後、[[1979年]]10月には、[[ヘルベルト・フォン・カラヤン|カラヤン]]指揮[[ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団|ベルリン・フィル]]の東京・[[普門館]]での公演の多くを、NHK放送技術研究所と[[三菱電機]]の共同開発によるPCMデジタル録音機(16ビット直線、サンプリング周波数:50.4kHz、固定ヘッド式、1/4インチオープンリールテープ使用、テープ速度:38cm/s、手切り編集可能)によって収録・放送。この内、[[10月21日]]に演奏された[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーベン]]の[[交響曲第9番 (ベートーヴェン)|交響曲第9番]]「合唱」については、[[2003年]][[9月26日]]に[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル・ミュージック]]より[[コンパクトディスク|CD]]化され(CD番号:UCCG-9396)、その他の録音のほとんども、[[2008年]]にNHKソフトウェアーから期間限定販売にてCD化された。これを契機に、[[NHK交響楽団]]演奏会を初め、国内の演奏会のPCMデジタル収録が増えた。(初期のものとしては、NHK交響楽団の演奏会の一部、[[カール・ベーム]]指揮[[ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団|ウィーン・フィル]]の[[1980年]]の来日公演などがあり、一部はCD化されている)</ref>、1995年頃には[[DAT]]の登場も手伝い全ての収録済番組の送出がデジタル化され、現在NHKのFM放送の収録済番組は一部の例外を除き、全てDATのメディアを使って送出が行われている<ref group="注">ラジオ第1、ラジオ第2、[[短波放送]]([[NHKワールド・ラジオ日本]])の一部収録番組と、地上デジタルラジオ放送でもDATのメディアが使われていることがある。</ref>。
 
2010年3月9日、日中の定時ニュースがステレオ放送となり、東京からの全ての全国向け番組がステレオ放送となった。ただし、ステレオ放送でも、ニュースや高校野球中継の様に音声はモノラルのまま放送されている番組もわずかに存在する(事実上のモノステレオ放送<ref group="注">ただし、「[[NHKきょうのニュース]]」はBGM自体、完全なステレオ音声である。</ref>)。なお、全国向け番組が全てステレオ化されても、一部地域に於いては、ローカルニュースや高校野球中継等のモノラル音声番組はステレオ信号を出さずにモノラルのまま放送されていた地域もあるが、その地域についても設備更新にあわせて終日ステレオ放送に移行している<ref group="注">旭川局では2012年2月6日から終日ステレオ放送に移行。</ref><ref group="注">2017年3月現在津、名古屋の放送局のローカルニュースはモノラル放送のままで、全国向け番組になるとステレオに急に切り替わる。</ref>。なお、地域拠点局ではローカルニュースもすべてステレオ放送となっていに移行する予定である。
 
ラジオ第1と[[サイマル放送]]の「[[ラジオ深夜便]]」は、NHKニュースも含め1:00-5:00はFMでは全編ステレオ放送(年1回程度、放送回線テストが行われる場合はモノラル放送となる。)。ちなみに2006年4月からラジオ第1と同編成を組むことになった12時台の番組もステレオ放送。2005年9月11日の「衆議院議員選挙開票速報」、2006年3月25日の[[北海道]]・[[東北地方]]のみ放送の[[日本プロ野球|プロ野球]][[北海道日本ハムファイターズ|日本ハム]] - [[東北楽天ゴールデンイーグルス|楽天]]の開幕戦中継もステレオ放送だった<ref group="注">ラジオ第1が選抜高校野球中継放送のための振替放送。</ref>。