「ボディスラム」の版間の差分

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{{出典の明記|date = 2017-03-20年3月}}
[[File:Kennedy-bodyslams-Holly,-RLA-Melb-10.11.2007.jpg|250px|thumb|right|[[ケン・ケネディ]]によるボディ・スラム。]]
'''ボディ・スラム''' (''Body Slam'') は、[[プロレス]]技の一種である。日本名は'''抱え投げ'''(かかえなげ)とも呼ばれる
 
== 概要 ==
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[[アンドレ・ザ・ジャイアント]]は巨漢であるため投げることが最も困難なレスラーの一人だったが、[[アントニオ猪木]]、スタン・ハンセン、[[ハルク・ホーガン]]、[[ローラン・ボック]]、[[ハーリー・レイス]]、[[ブラックジャック・マリガン]]、[[長州力]]らがボディスラムを成功している(なかでもハンセンは[[1981年]]9月23日に[[田園コロシアム]]で行われた試合で、ボディ・スラムで投げた上に一本背負いのような形で投げている)。
 
「相手をボディ・スラムで投げれば勝ち」という試合形式のことをボディ・スラムマッチと呼ぶ。巨漢レスラーが対象になることが多い。
 
== 派生技 ==
; <span id="パワー・スラム">パワー・スラム</span>
: '''スクープサーモン'''とも呼ばれる。相手をロープに振り、帰ってきた際の反動を利用して巻き込むように叩き付ける。[[テッド・デビアス]]が元祖とされており、[[ジョセフ・ロウリネイティス|ロード・ウォリアー・アニマル]]や[[ビッグバン・ベイダー|ベイダー]]など巨漢のパワーファイターが好んで使用した。日本人の使い手では[[佐々木健介]]がいる。叩き付けた後、その体勢のままフォールを狙うことも可能であるため[[フィニッシュ・ホールド]]としても使用される。
: [[中邑真輔]]は、相手の体が表裏逆向きの'''リバース・パワー・スラム'''を考案。
; <span id="リフトアップ・スラム">リフトアップ・スラム</span>
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; <span id="ゴリラ・プレス・スラム">ゴリラ・プレス・スラム</span>
: 上記リフトアップ・スラムの要領で相手の身体を頭上まで抱え上げ、相手の身体を支えていた両手を離し、うつ伏せの状態で相手の身体をマットに叩きつける。[[アルティメット・ウォリアー]]が主な使い手。使い手によって、前方か後方かで投げ落とす方向が異なっていたり、[[ライバック]]や[[ファレ・シミタイトコ|バッドラック・ファレ]]のように走り込んでくる相手の懐に身体を潜り込ませ、一気に頭上まで持ち上げながら落とす型も存在する。
; <span id="デッドリードライブ">デッドリードライブ</span>
: 雪崩式のリフトアップ・スラムとも呼べる技でコーナーポスト上からダイビング技を仕掛けようとする相手を制して相手の体に両手を添え、マットに向かって投げ落とす。使い手よりも受け手の定番ムーヴになる傾向があり、[[リック・フレアー]]、[[永源遙]]がコーナーに登るとほぼ決まってデッドリー・ドライブで反撃を受けていた。
; <span id="パンプハンドル・スラム">パンプハンドル・スラム</span>
: 立っている相手の背後に立ち、相手の片腕を相手の股間を通して自らの片手で相手の手首を掴み、[[コブラツイスト]]のように相手のもう片方の腕の下から自分の片腕を通して相手の首の後ろに回した体勢(リストクラッチ・コブラツイスト)から、相手を逆さまに上方へ担ぎ上げて、背面から落とす。手首を固定されているので受け身が取り難い。
: [[アンドリュー・マーチン|テスト]]、[[ウェイド・バレット]]が好んで使用する。
: 派生技にパンプ・ハンドルで持ち上げてオクラホマ・スタンピードのように体を浴びせて落とす'''メルトダウン'''([[ブライアン・クラーク]])などがある。
: '''ストレッチバスター'''とも呼ばれる。[[小橋建太]]が考案した[[パワーボム#ジャンピング系|ストレッチボム]]の派生技である。{{see also|コブラツイスト}}
; <span id="ノーザンライトボム">ノーザンライトボム</span>
: '''北斗ボム'''とも呼ばれる。[[北斗晶]]が考案した技で、後に夫の佐々木健介に伝授し、現在では、[[佐野直喜|佐野巧真]]も[[フィニッシュ・ホールド]]としている。[[アル・スノー]]の'''スノー・プラウ'''も同型の技である。
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: '''全女式ボディ・スラム'''ともいう。通常のボディ・スラムとは異なり、[[ブレーンバスター]]と同じ形のクラッチから持ち上げ(ブレーンバスター・スラムほど高く抱え上げず、また相手を垂直の状態で静止させない)、空中で通常のボディ・スラムと同様の持ち方に変えて、背面から相手を落とす。
: [[全日本女子プロレス]]の道場出身レスラーのほとんどはこの方法を用いたため全女式の通称も同団体の略称に由来する。後年は他団体の女子レスラーも使用する事から女子式の名称で呼ばれる事が多い。この形で投げる理由は諸説あるが、この形のほうが比較的非力な女子選手でも持ち上げやすいこと等が一因とされている。
; <span id="ギロチンホイップ">ギロチンホイップ</span>
: ハイアングル・ボディ・スラムの要領で担ぎ上げた後、相手の前面を下にした向きで前方へ放り投げトップロープに喉元をぶつける技。場外戦においては、ロープの代わりに鉄柵上部に喉をぶつける形態も使用された。1990年代全日本プロレスにおいて、ジャンボ鶴田、田上明、[[渕正信]]らが好んで使用した。特に[[菊地毅]]のような軽量選手が犠牲になることが多かった。
; <span id="スタンガン">スタンガン</span>
: コーナーポストへ顔面をぶつける形のギロチンホイップ。上記のギロチン・ホイップを得意とする選手がバリエーションとして使用した他、[[ストーン・コールド・スティーブ・オースチン]]がこの技をベースに[[スタナー]]を開発している。
; <span id="[[オクラホマ・スタンピード]]">[[オクラホマ・スタンピード]]</span>
: 相手を抱え上げるまでは同じだが、そこから相手を叩きつける際に自分の体を浴びせるようにして相手を押しつぶす。2、3歩走ってから叩きつけることが多い。
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: [[TAKAみちのく]]が考案した技。厳密には[[パイルドライバー]]の派生技であるが、ボディ・スラムの要素が盛り込まれている。
; <span id="リバース・ボディ・スラム">リバース・ボディ・スラム</span>
: 相手の背後からボディスラムの要領で組み付いて仕掛ける技。前方に放り投げるタイプを[[志賀賢太郎]]が'''スパイラルシガシューター'''(略称'''SSS''')、[[苫小牧卓也|T-hawk]]が'''ウラジゴク'''の名称で使用している。[[中邑真輔]]は、後方に反り投げるタイプを'''リバース・パワー・スラム'''の名称で、[[後藤洋央紀]]は、持ち上げた相手をゆりかごを揺らすように左右にスイングして放つ技を'''裏昇天'''の名称で正面に放りながら立てた膝に相手の顔面を打ち据えるタイプを'''リバース牛殺し'''の名称で、それぞれ使用している。
; <span id="ビッグエンディング">ビッグエンディング</span>
: [[エットレ・ユエン|ビッグ・E・ラングストン]]のフィニッシャー。'''フロント・パワー・スラム'''の体勢から[[ダイヤモンド・カッター|カッター]]へと移行する。