「ファイヤーフォックス (映画)」の版間の差分

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#奪取された直後、アンドロポフ議長とクトゥゾフ空軍元帥が責任のなすりあいをして、書記長が止めに入るシーン
 であるが、2についてはテレビでの放映では逆にカットされていないことも多かった。また、カットされていなければ、1で、ガントが作戦の概要を全て明かされていないことに最初から不安を感じていたことや、3によって、とっつきにくい男ウペンスコイのガントへの気遣いがわかるようになっていた。
 
== 原作との違い ==
小説と映画では、若干、ストーリーが変更されている。
 
小説では、ベトナム戦争での[[心的外傷後ストレス障害|PTSD]]に悩まされるミッチェル・ガント、ソ連への潜入工作とそれを追い詰める刑事など、ドッグファイト以外のスパイ小説さながらの息詰る描写、心理にかなりの頁を割いていた。映画では、心理描写は大幅に簡略化されるとともに、ファイヤーフォックス搭乗後の活劇シーンに脚光が当てられ活動的な映画となった。
 
さらに小説では、ミッチェル・ガントはファイヤーフォックス秘密基地に潜入の際、ファイヤーフォックスのエースパイロットを殺害しており、ファイヤーフォックス2番機とのドッグファイトはリザーブパイロットとの戦いとなり、お互いに機体に不慣れな状態で戦う心理を巧みに描いている。一方、映画では、[[クリント・イーストウッド]]扮するミッチェル・ガントはエースパイロットを殺害せずロッカーに閉じ込めるに止めている。
 
原作での時間軸は[[1980年]]の3月下旬か4月初旬で、本編及び『ダウン』も含めて1週間程度の期間だったと推測できる。また、機体はアメリカで分解されたと『ディファレント・ウォー』にわずかに言及されている。
 
本作の代表的な台詞「ロシア語で考えろ(Think in Russian)」も、原作では登場しない。原作の冒頭で「Think Russian」というくだりがあるが、この「Russian」は「ロシア語」ではなく「ロシア人」を意味する。要するに、これからロシアに潜入するガントが、自身に対し「ロシア人に成り切るのだ」と奮い立たせている場面である。このくだりが映画では拡大解釈され、「思考制御システムはロシア語で考えなければならない」という設定に変更されている。原作では、思考制御システムはロシア語で考えなくても反応する。そんな事もあり、映画のクライマックスも、原作とは異なる。映画では、ガントは冷静さを失い、ロシア語ではなく英語を連発するが、当然ながら思考制御システムは反応しない。が、ふとした事で冷静さを取り戻したガントは、ロシア語で考えて後部防御装置を発射、追尾する2号機を撃墜する。原作では、冷静さを失ったガントが後方に向かって何か放つ事が出来ないのか、と半ば自棄になって考えていたところ(ロシア語ではない)、思考制御システムがそれに反応して後部防御装置を発射し、2号機を結果的に撃墜。ガントは突然消滅した2号機に何が起こったのかと確認した結果、自分が後部防御装置を発射したのだ、と気付いている。ただ、「ロシア語で考えろ」の文は、映画公開後に発表された続編「ファイアフォックス・ダウン」では、映画に影響された事もあってか、使われている。
 
== 続編 ==