「ハリガネムシ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
27行目:
[[生活型 (水生生物)|水生生物]]であるが、生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごす。
 
[[雄|オス]]と[[雌|メス]]が水の中でどのように相手を捜し当てるかは不明だが、雄雌が出会うと巻き付き合い、オスは二叉になった先端の内側にある孔から精泡([[精子]]の詰まった囊)を出し、メスも先端を開いて精泡を吸い込み[[受精]]させる<ref name="kawabata2" />。メスは糸くずのような卵塊([[受精卵]]の塊)を大量に生む<ref name="kawabata2" />。
 
1、2か月かけて卵から[[孵化]]した[[幼生]]は川底で蠢き、[[濾過摂食|濾過摂食者]]の[[水生昆虫]]が取り込む。幼生は身体の先端に付いた[[鋸|ノコギリ]]で[[腸管]]の中を進み、腹の中で「[[シスト]]」の状態になる。「シスト」は自分で[[殻]]を作って[[休眠]]した状態であり、-30℃の[[冷凍]]下でも死なない<ref name="kawabata2" />。