「ボール」の版間の差分

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いわゆる「野球ボール」も「ゲーム(球技や遊戯)などに使う球形の用具」(本項2016年8月10日 (水) 05:59‎ UTCの版より)の一種であるので、直接飛べるように冒頭曖昧さ回避よりリンク
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[[Image:Cricket ball on grass.jpg|thumb|200px|クリケットボール]]
[[ヨーロッパ]]など、アメリカ以外の世界では球技用のボールは動物の皮などで作られ、空気で膨らませたりその中に様々なものを詰め込んだものだった。例えば[[日本]]の[[蹴鞠]]用の[[鞠]]は鹿皮でできていた。中国では蹴鞠は[[戦国時代 (中国)|戦国時代]]より軍事用の訓練として始められ、[[漢]]代以後チーム対抗球技として発展し、[[唐]]代には鞠はより弾むように羽根を詰めたものから空気を入れた動物の膀胱へと改良されたが、[[宋 (王朝)|宋]]代に得点を競う球技から地面に落さないことを競う球技へと変化し、やがて風俗の退廃などを理由に[[清]]代に禁止令が出されほぼ消滅した。蹴鞠が伝わった東南アジアでは[[トウ|籐]]で編んだ[[籠]]状の鞠による球技が行われ、現在の[[セパタクロー]]へと発展した。
 
ヨーロッパ大陸では手でボールを打ち合う[[テニス]]の原形のようなスポーツ(イギリスでは「ファイブス」と呼ばれた)があり、やがて手を保護する手袋(グローブ)や木の棒を用いて打つようになり、テニスや[[ホッケー]]や[[クリケット]]の元になった。またイギリスでは、年に一度教会に公認された祝日などにボールを村人・市民総出で奪い合う熱狂的なゲームがあり、[[サッカー]]([[フットボール]])のもととなった。プレイヤーたちはボールを足で蹴ったり手で持ったりしながら走っていたが、ゴムでなく木屑を詰めた動物の皮革でできたボールはよく飛ばず地面を転がるだけだった。フットボール用のボールの起源として、しばしば人の生首や頭蓋骨が使われた、という伝説がある。たとえば[[ヴァイキング]]たちがイギリスの村々を略奪した際、船で帰る前に海岸で住民の首を使い球技をして遊んだ話や、都市のフットボールに最初は捕虜の首が使われていたという言い伝え、などである。