「パスワード (コンピュータゲーム)」の版間の差分

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==目的==
現在のゲームプレイ状況を数文字から数十文字の文字列で表すことで、ゲーム再開時にそれを入力することで同じ状態から再開することができる。かつて、1日のプレイだけでクリアすることが困難なゲームにおいて、ゲームの進行状況を保存([[セーブ (コンピュータ)|セーブ]])するための手段としてパスワードが使用されることが多かった。特に、[[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]]や[[アドベンチャーゲーム]]などで多く使用されたが、[[ステージ (コンピュータゲーム)|ステージ]]の多い[[アクションゲーム]]などでも使用されることがあった。
 
しかし今日では、パスワード方式よりも保存作業が容易な[[バッテリーバックアップ]]方式や[[メモリーカード]]方式が普及したため、保存目的においてパスワードはほとんど使用されなくなった。だがデータを文字に置き換える事で手軽にやりとり出来るという特性上、他の用途に使われることはある。詳細は後述。
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パスワードを最初に採用したのは1985年4月に発売されたファミリーコンピュータ版『[[チャンピオンシップロードランナー]]』である。
同作では文字ではなく4種類のキャラクターアイコンを8つ並べてステージ進行状況を保存する方式であり、名称は「シークレット・コード」と呼ばれていた。
アイコンによる類似の入力方式はナムコの[[バベルの塔 (ゲーム)|バベルの塔]]などでも使われている。
 
パスワードという名称を最初に使用したのは[[1985年]]8月に発売された[[アクションロールプレイングゲーム]]の原典である『[[ハイドライド]]』([[T&E SOFT]])[[MSX]]版の[[ロムカセット|ROMカセット]]からである。
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生成されるパスワードは、パスワード発行時のプレイヤーキャラクターの状態や場所、所持している[[アイテム]]などのデータを、ゲームプログラム内で独自に定められた法則で暗号化([[エンコード]])し、文字列などにしたものである。そしてゲーム再開時にパスワードが入力されると、そのパスワードがプログラムによって再びゲーム内のデータに変換([[デコード]])される仕組みとなっている。このときに、プログラムがパスワードを正常にデコードできない場合は、入力したパスワードが誤っているということになり、エラーメッセージを画面に表示させ、プレイヤーに再入力を促す。
 
しかし、ゲーム途中のパスワードをメモしていなくても、適当な文字列を入力することによって、偶然、デコードに成功し、ゲームを途中から始めることができてしまう場合もある。また、開発者が故意にパスワードを仕込み、それを入力することで特殊な状態(能力値最大、強力アイテム所持など)でプレイしたり、特別な画面が表示されたりするようなものも存在することがある<ref>中には[[伝説のオウガバトル]]のように名前入力画面からサウンドテストに入るパスワードがある。</ref>。これらは同じ文字を連続させたもの、あるいは文章として読むことの可能なものであることが多い。このようなパスワードは[[ゲーム雑誌]]に[[裏技]]として紹介されることもあった。
 
== 多種多様なパスワード ==
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以上のパスワードはいずれもプレイヤーのもたらした結果を文字列に置き換えたものであるが、ゲームの制作者側で予め設定され、特定の状況下で入力すべき文字列もパスワードと呼ぶ。この場合は本来のセキュリティ目的の[[パスワード]]に近い。ゲーム中特定の場所で入力すると貴重なアイテムやキャラが得られたり、隠された要素が現れる(アンロックされる)例があり、用途としては[[隠しコマンド]]に近いと言える。これらは雑誌や周辺商品と連動して展開されるゲームや[[アーケードゲーム]]によく見られる。例えば『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズ (コンピューターゲーム)|遊☆戯☆王デュエルモンスターズ]]』シリーズでは、実際に発売されているカードに書かれている数字をパスワードとして入力すると、ゲーム内でそのカードを入手できる。
 
また、[[流星のロックマン2]]の'''タッチコマンドシステム'''はカードを[[ニンテンドーDS]]のタッチパネルに重ねカードに表示された穴を順番にタッチすることで、周辺機器を使わずに外部からのデータを取り込むことができる。カード無しでもタッチパネルの特定の位置を順番にタッチすることで外部からのデータを取り込むことも可能。
 
== パスワード解析 ==