「図形の合同」の版間の差分

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== 三角形の決定問題 ==
{{main|{{仮リンク|三角形の決定|en|Solution of triangles}}}}
ユークリッドの運動のどの操作も、[[三角形]]のそれぞれの辺の長さや角の大きさを変えない。逆に2つの三角形が、互いに等しい長さの辺を持ち、対応する角も全て等しければ、2つは合同であることが分かる。つまり、3つの辺全てが等しく、三つの角も全て等しいということは、合同であるための必要十分条件である。この条件はもう少し簡単にすることができる。それが以下の3つである。[[File:Congruent triangles.svg|thumb|right|三角形の合同条件: '''SAS'''(左上); '''ASA'''(右上); '''AAS'''(左下)'''SSA'''(右下) は二通りの可能性が考えられ、それだけでは三角形の形状を決定しない。]]
; 三角形の合同条件:
* '''SSS''' (三辺相等): 3組の辺がそれぞれ等しい
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{{仮リンク|綜合幾何学|en|synthetic geometry}}における{{仮リンク|公理的手法|en|Axiomatic method}}に従い、[[ユークリッド幾何学]]([[原論]])において、これらはそれぞれ[[定理]]として証明されている。一方、[[ダフィット・ヒルベルト|ヒルベルト]]による幾何学の公理化においても、これらはそれぞれ定理として証明されているが、二辺夾角相等に関しては、これに非常に近い[[公理]]が用いられ証明されている<ref>see also. {{MathWorld|title=Congruence Axioms|urlname=CongruenceAxioms}}</ref>。日本の中学校数学においては、この点を曖昧にしており、あたかもすべてが公理であるかのように、作図に頼って導入されている。
 
SSA, AAA : ユークリッド幾何では鋭角三角形などの情報がなければ合同性は証明できず、相似性が証明できるのみである。しかし、[[球面幾何学|球面幾何]]や[[双曲幾何学|双曲幾何]]においては(三角形の内角の和が三角形の大きさを決定するから)'''AAA''' が(与えられた曲率の曲面上の)三角形の合同性の十分条件となる<ref>{{cite book
| last = Cornel
| first = Antonio