「進藤英太郎」の版間の差分

| 主な作品 = '''テレビドラマ'''<br />『[[浪華悲歌]]』 / 『[[祇園の姉妹]]』<br />『[[西鶴一代女]]』 / 『[[山椒大夫#映画|山椒大夫]]』<br />『[[近松物語]]』 / 『[[赤線地帯]]』<hr />'''テレビドラマ'''<br />『[[おやじ太鼓]]』 / 『[[あしたからの恋]]』<br />『[[大久保彦左衛門 (テレビドラマ)|大久保彦左衛門]]』 / 『[[フライパンの唄]]』

幼い頃から夏祭りの子ども[[仁輪加]]に座頭格で出るほど芝居好きだったが、[[1912年]]（明治45年）に[[福岡市立大名小学校|大名尋常小学校]]から福岡市立商業高校（現在の[[福岡市立福翔高等学校]]）に進学してからは柔道に励む<ref name="全集" />。[[1917年]]（大正6年）、卒業を間近に中退し、生家のカムチャッカ漁業に従事する。[[1918年]]（大正7年）、折からの労働争議に触発されて家出、一時は[[大戦景気 (日本)|大戦景気]]に乗って株屋で大儲けするが、[[1920年]]（大正9年）の[[戦後恐慌]]で窮地に立ち、軍御用達の雑貨商に転じて[[樺太]]、[[シベリア]]を回り、同年12月に帰国する<ref name="全集" />。その後は[[北海道]][[小樽市]]で海産物商を営んで成功、上京して[[虎ノ門|芝琴平町]]（現在の[[港区 (東京都)|港区]][[虎ノ門]]1丁目）に北海道の海産物を取り扱う松前屋を開店して大いに繁昌する<ref name="全集" />。

しかし、生活が安定するに従い芝居に興味を持つようになり、[[1925年]]（大正14年）に劇芸術研究会に入って[[河内繁俊]]に発声法を教わる<ref name="全集" />。[[1926年]]（大正15年）、劇団同志座に入り'''進藤英太郎'''の芸名で初舞台を踏む。この頃[[東亜キネマ]]の映画数本にも端役で出演する<ref name="全集" />。同年末、[[松竹]]大阪の専属俳優となり、以後、[[松本泰輔]]の新人座、[[山口俊雄 (新派俳優)|山口俊雄]]らの[[新潮座]]、[[小織桂一郎]]一座、新興成美団、関西新派と劇団の移籍を繰り返す<ref name="全集" />。豪快にして堅実な演技を見せ、ことに敵役で定評を受けた<ref name="全集" />。[[1930年]]（昭和5年）には[[京都]]・[[南座]]での公演に[[林長二郎]]（後の長谷川一夫）と共演する。

[[1936年]]（昭和11年）、関西新派を離れて映画俳優に転じ、[[第一映画社]]で[[溝口健二]]監督の『[[浪華悲歌]]』『[[祇園の姉妹]]』に出演する。前者では[[山田五十鈴]]演じる主人公に脅迫されるが逆に[[美人局]]で警察に訴える株屋、後者では山田演じる芸者に籠絡される呉服屋の主人を演じ、ともに生活歴のあるリアルで柔軟な演技でバイプレーヤーとしての成果を決定づける<ref name="全集" />。第一映画社が解散すると、[[太秦発声映画]]を経て翌[[1937年]]（昭和12年）に[[J.O.スタヂオ]]に入り、ついで[[東宝映画]]の専属となる<ref name="全集" />。時代劇映画に連続出演する一方、[[渡辺邦男]]監督の『[[熱砂の誓ひ#映画|熱砂の誓ひ]]』、[[島津保次郎]]監督の『緑の大地』、さらに『[[ハワイ・マレー沖海戦]]』『[[阿片戦争 (1943年の映画)|阿片戦争]]』などの戦争映画にも出演する。

'''太字の題名は[[キネマ旬報ベスト・テン]]にランクインした作品'''<br />☆印は[[溝口健二]]監督作品

* 番町皿屋敷 お菊と播磨（1954年、大映） - [[大久保忠教|大久保彦左衛門]]

{{reflistReflist}}

[[Category:日本の俳男優]]