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[[ファイル:Chizu-shuku 12.jpg|thumb|博物館施設に転用された[[智頭宿]]・[[石谷家住宅]] (国[[重要文化財]])の土蔵]]
 
'''土蔵'''(どぞう)とは、日本の伝統的な[[建築]]様式のひとつで、木骨、外壁を[[土壁]]として[[漆喰]]などで仕上げられるもの。日常では単に[[蔵]](くら)とよばれることが多く、この様式で作られた建物は'''土蔵造り'''・'''蔵造り'''などといわれる。米穀、酒、繭などの[[倉庫]]や保管庫として、防火、防湿、防盗構造をもって建てられるもののほか、保管庫と店舗を兼ねて建てられるものもある。店舗・住居を兼ねるものは「[[#見世蔵|見世蔵(店蔵)]]」と呼ばれることもあり、倉庫・保管庫として建てられるものとは分化して発展してきた。
 
== 歴史 ==
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== 構造 ==
{{See also|江戸の火事#土蔵・穴蔵}}
木造の骨組に、丸竹とシュロ縄で木舞をつくり、そのうえに複数回、土塗をほどこして、表面を漆喰でぬりあげる。出入り口、窓などの召し合わせは、複数段の段形とする。屋根は、裏板のうえに土居葺とし、縄掛木、土留木をうち、瓦葺。
 
=== 外部仕上げ ===
外観の仕上げは、大壁とし、土壁の上に漆喰総塗籠(しっくいそうぬりごめ)とするか、各種の[[板張り]]とされる。平瓦を張り、漆喰を板蒲鉾のように盛って固める[[なまこ壁]]などとすることもある。漆喰の壁には、[[左官]]職人が鏝によって文字や絵などを表現するレリーフ([[鏝絵]])を造られることもある。