「化学ポテンシャル」の版間の差分

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たとえば[[圧力]](示強性)は、熱力学的な系の[[体積]](示量性)を少し変えたときに外界が感じる『手ごたえ』である。この関係性を化学ポテンシャルに当てはめてみると、化学ポテンシャル(示強性)とは、熱力学的な系の物質量を少し変えたときの『手ごたえ』と考えることができる<ref name = tasaki>{{Cite book|和書 |author= [[田崎晴明]] |title= 熱力学 現代的な視点から |publisher= [[培風館]] |series= 新物理学シリーズ |year= 2000 |isbn= 4-563-02432-5 }}</ref>。よって平衡状態に向かうときは、化学ポテンシャルが等しくなるように物質量は移動する<ref name = sasa/>。
 
また[[電磁気学]]において[[電荷]]{{math|''q''}}とその移動を司る[[静電ポテンシャル]]{{math|''φ''}}との積がポテンシャルエネルギー{{math|''qφ''}}である。この関係性を化学ポテンシャルに当てはめてみると<ref name = tasaki/>、マクロな物質量{{math|''N''}}の移動を司るポテンシャルが化学ポテンシャル{{math|''μ''}}であり<ref>{{Cite book|和書|author=[[清水明]]|title=熱力学の基礎|publisher=[[東大出版会]]|year=2007|isbn=978-4-13-062609-5}}</ref>、物質量それら部分のみのポテンシャルエネルギーが積であるギブズエネルギー{{math|''Nμ''}}であはポテンシャルエネルギーに対応す量だと考えることができる<ref name = tasaki/>
 
化学ポテンシャルを「単位物質量あたりのエネルギー」と呼ばれる場合があるが、「エネルギー=物質量×化学ポテンシャル」という単純な形になるエネルギーは1成分系のギブズの自由エネルギーに限られる。