「特別支援学校」の版間の差分

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=== 寄宿舎 ===
[[ファイル:Tokyubus-ni4079.jpg|thumb|200px|<SMALL>特別支援学校の生徒の送迎には、専用の装備を施した特装車が複数台必要であり、これらを揃える事が学校と輸送受託者側の双方に無視できない負担となっている。画像のバスは、後部ドアに車椅子昇降用のリフトを装備しており、この学校では7台が生徒の通学に活躍している。</SMALL>]]
特別支援学校には[[寄宿舎]]が併設されていることがある。特に聴覚障害者、視覚障害者を対象としている特別支援学校は、1[[都道府県]]に1, 2カ所と少ない場合がほとんどであり、[[自宅]]が遠隔地にあって[[通学]]が困難な生徒が多く、十分に訓練を受けないと[[電車]]や[[バス_(交通機関)|バス]]を乗り継いで通学するのが困難なためである<ref>[[横浜市立盲特別支援学校]][[神戸市立盲学校]]を除く。</ref>。但し、寄宿舎の設置要件には「自宅通学が困難な地域」とあるため、[[交通手段]]が発達している大都市部ほど少ない傾向にある。また全国的にも寄宿舎自体は減少傾向にあり、特別支援教育の重要性に反比例して、寄宿舎教育の将来を不安する声も現場から上がっている<ref>2008年12月22日の[[NHKニュースウォッチ9]]で[[寄宿舎]]の現状が紹介された。</ref>。
 
寄宿舎はほとんどが校舎と同じ敷地内に設けられ、寄宿舎生はそこから学校へ通っている。また、寄宿舎内での生活指導を受け持つ[[寄宿舎指導員]]が置かれており、生活指導([[更衣]][[食事]][[排泄]][[入浴]]などの日常の所作の[[自立支援]])や自治活動([[子ども会]]での活動や棟やグループ単位での校外体験活動など)を通じて自立を目指す教育が寄宿舎指導員によってされている。
 
寄宿舎指導員の場合、学校に籍を置く[[教員]]同様に[[教育公務員]]の身分にある。都道府県によって異なるものの、[[教員免許]]の有無を採用要件としていない場合もある。しかし、資格要件の緩さもあって[[教員]]や教育[[行政]]、[[教育委員会]]への[[配置転換]]などはない。その場合は一般の[[公務員]]試験を受けた上での配置になる。
 
さらに最近は、[[授業]]・各種[[行事]]が実施されない[[土曜日]]・[[日曜日]]・[[祝祭日]]や[[夏休み]]・[[冬休み]]・[[春休み]]に当たる長期休業期間を[[自宅療養]]期間に充てて、該当日の寄宿舎を閉鎖する学校も出ている。[[月曜日]]や[[金曜日]]・[[始業式]]や[[終業式]]に学校周辺の道路が[[渋滞]]するのは、[[]]が迎えに行くための車で混雑するためである。ただ、寄宿舎生を抱える遠隔地の家族にとって、当日の車での往復は長距離となり、[[交通事故]]を引き起こす危険性を増加させるため、出来るだけ寄宿舎を回避させるべく、空白区での学校設置に力を入れる[[自治体]]も出ている。
 
=== 特別支援学校の費用 ===