「7人のシェイクスピア」の版間の差分

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:ランカシャーのチャイナタウンでレンガ職人の娘として育った少女。幼いころから未来を予知する不思議な力を持ち、そのことから起きたトラブルによって周りの人間に疎んじられることが多かった。また、彼女の予言でノイローゼになった父親によって喉に×印の焼き印を押され、それ以来、声が潰されてしまった。あるときの長雨でチャイナタウンは壊滅し、彼女は川に流されてランスとワースに保護されることとなる。最初は英語の読み書きもできなかったが天才的センスで英語を吸収し、わずか1ヶ月ほどでマスターした。彼女の紡ぎだす流れるような詩はランスにとめどない霊感をもたらし、演劇の世界に没頭させるきっかけとなる。
; ミル
:ランスとワースの2人に仕える使用人。背が低く小太りで特徴的な髪型をしている。聖書を愛読し、使用人とは思えないほど学識が高くハーブの知識に関しては専門家以上。発見時に衰弱死切しきっていたリーを献身的に看護し、言葉を教えたのも彼。実は本名はトマス・ラドクリフと言い、カトリックの弾圧を避けるためランスとワースがかくまっている大学出の司祭である。彼の持つ聖書や神話に対する豊富な知識はランスの物語制作に大きく貢献している。
;トマス・ソープ
:顔に大きなあざを持つ青年。リバプールで本を売り歩いていたことでランスと知り合う。実はケンブリッジ大で学んでいた過去(学費が払えず中退)を持つ秀才で、古今東西のあらゆる物語に精通している。ランスとワースがロンドンに移住する際には住宅を紹介し、親交を深めていく。しかし、人の家をくまなく観察して情報収集したり、抜け目がないところがあり2人からはあまり信用されていない。ランスに物語の元ネタを提供する役割を担っている。