「操縦席」の版間の差分

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また運転台の部分に[[貫通扉]]が設けられている場合を'''貫通型'''、ない場合を'''非貫通型'''と呼ぶ。また、運転室が客席と完全に仕切られていない物を'''半室式'''と言い、独立した部屋となっている物を'''全室式'''と言う。貫通型全室式運転台でも、編成の中間に入った場合には「助士席側」の仕切りを折りたたみ、運転席のある部分を除いて客室とできる構造のものもあった([[国鉄113系電車|国鉄クハ111形初期車]]、[[営団500形電車|営団300形・400形]]など)。
 
運転台には、運転士が車両の状況を知るための情報装置として、計器と表示灯が設置されている。とくに重要な計器の1つが速度計であり、信号機・ポイント・曲線での速度制限での確認やダイヤを正確に守る定刻性や安全面を考慮して、正面の1番見やすい位置に設置されており、丸形が多いが稀に横形のものがある。最近の車両では、正面に設置された液晶ディスプレイに他の情報の計器ともに表示されている。速度計の速度は車軸に小型の発電機を取付けて、車輪の回転数を計測した後に速度に変換して表示するが、その計測には、発生電圧や周波数を計測するものや駆動装置の歯車を磁気誘導でカウントして計測するものがある。また、鉄道車両では定期的に車輪を研削するため、車輪直径の補正が必要となり、それに応じて補正できる仕組みとなっている。
電車列車では腰掛が下りていると運転室のドアがつかえて開けられなくなるので、運転士交代の際は座面を閉じ、助士側に下がってから交代要員に開けてもらって入れ替わる。
 
表示灯としては、状況表示と故障表示があり、前者は車両の各部の空気タンク(空気溜めと呼んでいる)や空気ブレーキのブレーキシリンダー内の空気圧を表示する圧力計や架線電圧や電流・制御回路の電圧を表示する電圧計や電流計・ドアの開閉状況を確認するための表示灯(戸締め知らせ灯と呼んでいる)、後者では主回路での異常な電圧や電流・補助電源装置の故障などの表示があり、表示灯の光源としては、初期の頃は電球が使用されていたが、その後はLED(発光ダイオード)が使用されており、球切れによる誤認(不点灯)や交換が不要となっている。最近の車両では、各車両の状況や故障の表示を運転台に設置された液晶ディスプレイのモニターに表示して、それにより対応を行うことができるようになっている。
 
電車列車では腰掛が下りていると運転室のドアがつかえて開けられなくなるので、運転士交代の際は座面を閉じ格納してから、助士側に下がってから交代要員により開けてもらって入れ替わる。
 
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