「乗組員」の版間の差分

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'''乗組員'''(のりくみいん)とは、[[船舶|船]]や[[航空機|飛行機]]などに乗り込んで、運航や操業などの仕事を行う人のことである。英語ではクルー (Crew)と呼ばれる。
 
乗組員は以下のようにも呼ばれる。
*[[商船]]の場合:「[[船員]]」(せんいん)、「[[船員|船乗り]]」(ふなのり)、「'''乗員'''」(じょういん)、「[[船員|水夫]]」(すいふ)<ref>森隆行著 『まるごと! 船と港』 同文館出版 2008年3月19日初版発行 ISBN 978-4-495-57861-9</ref>
*[[軍艦]]の場合:「'''水兵'''」(すいへい)、「船乗り」、「水夫
*[[旅客機]]の場合:「'''乗員'''」、「[[乗務員]]」(じょうむいん)、「飛行機乗り」(ひこうきのり)
 
「乗組員」、「船員」、「船乗り」、「乗務員」、「飛行機乗り」のいずれの場合でも、広義には階級差についての意味を含まずに該当する乗り物に乗り込んで業務を行う人の意味であるが、特に「[[船長]]」や「[[機長]]」といった上級役職名との対比で使用される場合には狭義な用法となり、一般階級や下級階級としての意味が含まれるようになる。「乗員」では階級差の意味合いがほとんど無くなる。
 
[[宇宙飛行士]]の場合は乗組員と呼んでも誤りといえないが、宇宙飛行士と呼ばれることが多い。
 
==船舶==
軍艦における「水兵」は乗組員の中でも明示的に下級乗組員だけを指し、「[[下士官]]」や「[[士官]]」と区別される。また、[[海兵隊]]のように軍艦に乗務していてもその艦船内部での業務を行うことは主な目的としない「船客」であるため、「乗組員」とは呼ばれないのが通例である。
 
商船と軍艦のいずれの場合でも、「船乗り」は最も階級差についての意味が薄く、場合によっては[[侮蔑]]的な意味を含んでしまう「水兵」や[[船員|水夫]]<ref>森隆行著 『まるごと! 船と港』 同文館出版 2008年3月19日初版発行 ISBN 978-4-495-57861-9</ref>といった言葉を避ける場合に使用される。「水夫」は現代では女性も多表現ため「水夫」が使われるこは少って
 
[[櫓]][[櫂]]船程度の小舟では船長の意味を持つ「[[船頭]]」(せんどう)や「船頭さん」といった呼び方が用いられる。
 
[[漁船]]の場合には「漁船乗組員」の他に単に「漁師」(りょうし)と呼ばれる。漁業従事者でも漁の管理者は漁労長、冷凍加工母船のようなプラント船上で魚の処理作業に従事する人は「乗組作業員」や単に「作業員」など、職種で呼ばれることが多い
 
==航空機==
[[宇宙飛行士]]の場合は乗組員と呼んでも誤りといえないがあまり呼ばれない。軍用機では戦闘機の操縦者は「[[パイロット (航空)|パイロット]]」や「アビエーター」であり、乗組員とは呼ばれないが、[[爆撃機]]のパイロット以外の乗員を乗組員と呼んで誤りかどうか微妙となる。<!--どうでしょう?-->
[[航空機]]の用語は船舶由来が多く、航空法も船舶の法規を元にしているため、航空機の乗組員の区分も類似している。
特に[[飛行船]]の場合には、水上船と同様の呼称が適用され、客船では「乗務員」や「乗員」、客を乗せない飛行船や軍用飛行船では「パイロット」や「乗員」、「乗組員」と呼ばれる。
 
なお[[航空機]]については日本の場合[[航空法]]において『航空機乗組員』が定義されており、「航空機に乗り組んで航空業務を行なう者」とされている<ref>航空法第69条</ref>。すなわち[[航空従事者]]のうち航空機に乗り組む[[パイロット (航空)|操縦士]]、[[航空機関士]]、[[航空通信士]]、[[航空士]]、一般など運行携わる「コックピット・クルー(Cockpit Crew)と呼ばれる人達のみが乗組員である。したがって[[客室乗務員]]は航空法上乗組員ではないが客室(キャビン)で勤務するため、「キャビン・クルー (Cabin Crew)」と呼ばれる
 
== 出典 ==