「酢酸菌」の版間の差分

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'''酢酸菌'''(さくさんきん)は、[[エタノール]]を[[酸化]][[発酵]]して[[酢酸]]を生産する[[グラム陰性]]の[[好気性生物|好気性]]細菌]]の総称である。その名の通り[[酢]]を産生するためし、耐酸性を有する。[[水素イオン指数|pH]] 5.0 以下でも問題なく増殖するが、好適な範囲は5.4から6.3である。酢酸菌の代表例として[[食酢]]を醸造する際に用いられる ''Acetobacter aceti'' が存在する。
 
== 解説 ==
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== 生物学的特徴 ==
[[常在菌]]として広く自然界に存在し、天然には[[糖]]や植物性の[[炭水化物]]が[[酵母]]により醗酵してエタノールが生成しているような場所に存在する。花の蜜や傷ついた果実などからも単離される。また、[[低温殺菌]]・[[殺菌|濾過滅菌]]していない、作りたてのリンゴの[[シードル]]やビールにもよくみられる。酢酸菌は好気性を持つため、そのような液体においては表面に膜を作る形で成長する。ワインなどの比較的[[アルコール飲料度数]]の低い[[酒]]に酢酸菌が作用すると[[酢]]ができる。
 
アセトバクター属など一部の属は、[[クエン酸回路]]酵素によって酢酸を二酸化炭素にまで酸化できる。グルコノバクター属などはクエン酸回路酵素を完全な形では持っていないため、酢酸をさらに酸化することはできない。