「方向指示器」の版間の差分

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点滅を制御する装置には[[継電器|リレー]](ターンシグナルリレー)が古くから利用されている。方向指示スイッチやハザードスイッチでリレーに通電すると、ランプに電流を流す回路に一定間隔で通電と切断を繰り返し、ランプが点滅する。古くから利用される方式としては'''サーマルリレー'''が採用されてきたが、電子部品の発達に伴い、コンデンサや[[半導体]]を利用したリレーも利用されるようになった。さらに、高度に電子化された現在の自動車においては、コンピュータで制御される例もある。
 
サーマルリレーは[[サーモスタット]]に使用される物と同様の[[バイメタル]]を利用する方式で、バイメタルのほかにヒータを備えている。バイメタルは熱膨張率が異なる2種類の金属を貼り合わせた接点金具で、ヒータによって熱が加えられるよう配置されている。待機状態ではバイメタルの接点は通電状態にあり、リレーに通電するとランプとヒータの電流を流す主回路に通電する。ヒータが発熱することで、やがてバイメタルが変形してバイメタルの接点が離れて主回路が切断される。熱を受けなくなったバイメタルは時間の経過とともに元の形状へ戻り再び主回路を閉じる。これを繰り返すことで主回路が開閉を繰り返し、ランプが点滅する。バイメタルは金属物性を利用しているので耐久性に富み、{{独自研究範囲|date=2014年2月|特性も変化しにくい}}(={{独自研究範囲|date=2014年2月|点滅周期が安定している)ため}}この方式は長年主流であった。ヒータ部については加熱/冷却が繰り返されるため{{独自研究範囲|date=2014年2月|安定性の高い金属}}が採用され、{{要出典範囲|date=2014年2月|これが部品を比較的高価としていた}}。[[コンデンサ]]と[[抵抗器|抵抗]]による[[発振回路]]を利用したリレーも使用されるようになるが、キャパシタの容量劣化による点滅周期の変化が起きやすく、{{独自研究範囲|date=2014年2月|寿命の点ではバイメタル方式の方が優れていた}}。タイマ[[集積回路|IC]]などの[[半導体]]素子の制御による電子式([[トランジスタ]]式)リレーが登場して以降も、自動車用はほかの用途の半導体リレーと異なり、主回路の開閉には機械式リレーを利用している。
 
近年では、主回路の開閉もパワートランジスタ素子で行う電子式リレーが採用されるようになった。{{要出典範囲|date=2014年3月|方向指示器の操作回数が多い路線バスでは、リレーの接点不良による方向指示器の故障を避ける観点から、[[1980年代]]半ばから電子式リレーが一部の事業者で採用されている}}。電子式リレーは点滅精度が最も安定しており、部品単価も抑えられる。室内灯やドアロックなど他の電装品を制御するコンピュータユニットを備えた車種では、方向指示器の点滅制御をコンピュータユニットに統合する場合もある